Nexus5のバッテリーを交換した

Nexus5を購入して一年と少し。
最近バッテリーの減りが早いな、と思っていたら、赤ランプ点灯で突然死するように。

ググってみたら、バッテリーの寿命らしい。
同じ境遇の人がわんさかいるようで、バッテリー交換の記事だけで30件以上HITした。

Nexus5のバッテリーを交換しました。 - Growing Up Log

詳しい症状はこちらの人が書いている通り。


何度か電源オンオフしたり、充放電を繰り返しているうちに一応は使えるようになったのだが、
ほとんど操作をしない日でもバッテリーが丸一日持たなくなったし、残量%の数字が飛びまくるようになってしまった。

というわけで、先駆者の情報を参考にしつつ、バッテリー交換に必要な物を準備した。

 

 

■準備物


1.交換用バッテリー

これがないと始まりません。

Amazon最安値で1,230円と爆安価格。
ただ、レビューを見ていると「粗悪品が届いた」というものが目立つので、あまりに安いのは避けたいところ。
(経験則から、安い交換バッテリーは総じてデッドコピーの粗悪品と相場が決まっている。)

商品説明をよく読むと、「メーカー純正」と謳っているが、それは「Piaso」というショップから買った場合のみ。

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他のショップから購入した場合、純正品が届く保証はないので、ここはおとなしくPiasoから購入することに。
値段は倍以上の3,000円弱だったが、千円ちょっとをケチって痛い目にあうのは嫌だ。

※在庫が余りまくって投げ売り価格になっている可能性もあるので、そちらに賭けるのも一手。『安いのをトライ→ちゃんと動けばラッキー/ダメなら返品→純正品を買い直す→再度組み直す』という手間をかけられるのであれば。


2.ケースオープナー

Nexus5の殻を割るために必要。ギターのピックやクレジットカードでもできるようだが、本体を傷つけず確実に作業をしたかったので購入。
いろいろな種類があるが、そこそこ安価で数が多いこいつにした。


3.Y字ドライバー

Nexus5の殻割り後、基板上のネジを外すのに必要。
私は昔GBAを分解ときに購入したものが残っていたのでそれを使用したが、持っているとたまーに役に立つので買っておいて損はない。


■購入した物品が到着

Amazonからの出荷だったので一日で到着。はやい。


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バッテリーは白い箱に入って到着。裏面は黒く汚れており、長い間倉庫に置かれていたんだろうなーと思わせる。


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箱を開けるとビニール袋に包まれたバッテリーとご対面。生産年月日は「2014.09.27」なので約一年前。
ちょっと古い気もするけど、他の交換記事でも2014年ばかりだったので、この時期に交換品として大量に流通したんだろう。


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端子側(画像左側)が結構盛り上がってて、最初見た時は「結構曲がってるけど大丈夫かこれ?」だったけど大丈夫みたい。
理由は分解してバッテリーとご対面した時に分かる。


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ケースオープナー。プラスチック製だけどそこそこの強度があり、悪くない。
金属製のほうがいいかとも思ったけど、オープナーの方が硬いと本体側に傷が付きそうなのでプラのを使い捨て前提で。
写真には写っていないけど、ギターピックみたいな角丸三角のも入ってる。


■分解・交換する

モノが届いたので交換作業にとりかかることに。
必要な手順は全てGigazineを参考にした。

1年以上使用した「Nexus 5」のバッテリーを自分で交換してみました - GIGAZINE


必要なことは上記リンク先に全て書いてあるので、ポイントだけ。

オープナーを差し込んで背面の蓋を開けていくわけだけど、

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イヤホンジャックを起点に開けてやると楽。
中央にある爪を意識しながらこじってやると、「パキッ」と大きめの音がして開く。

ひとつ開けば、あとはグルっと一周するように爪を外していく。


あと、SIMトレイを外して作業したわけだけども、これは失敗だった。

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というのも、側面の爪を開けるときに...

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SIMスロット上のほっそい部分が簡単に割れてしまった。
余計なことはしなければよかった。作業時はSIMトレイを外さないように


あとは両面テープが貼ってあるところと、Qiの端子(バッテリー真上の丸い端子)がやや硬いので、慎重に力を入れて外してやると、殻が割れる。

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バッテリーとご対面。画像では潰れているが、生産年月日は「2014.01.23」。


ここでようやくY字ドライバーの出番。
6つのネジを外してこのカバーが上方向に開けば、バッテリーの交換が可能になる。

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古いバッテリーを取り外してみた。

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両面テープでくっついているが、細いマイナスドライバーを縦横二本突っ込んで、テコの原理でバリバリ外していった。
バッテリー自体は結構硬いので、ドライバー先端で突いてしまわないようにだけ注意していれば、力任せにテコっても大丈夫だった。

光の当たり方から分かるように、古いバッテリーはセルの部分がかなり膨れ上がっている。
交換用(新品)バッテリーのセルの部分が凹んでいたのは、膨れ上がることを考慮しての設計なのかもしれない。


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2つのフレキケーブルの端子を取り外し、バッテリーを交換。
端子は真上に引っ張れば取れるけど、けっこう硬いので弾みで基板やフレキケーブルを傷つけないように注意。


あと、バッテリーのフレキケーブルがやや余る(ちょっと長い)ので、元のバッテリーと同様に折りたたんでやる必要がある。
一度曲げて折り目がついちゃうと元に戻らなさそうなので、慎重に折り曲げるべし。


バッテリーがセットできたら、あとは逆の工程で戻すだけ。
背面の蓋を閉めるときは勢いをつけて強めに閉めないと、Qiの端子がしっかり接触せず充電不良を起こすらしい。


自分の場合、ちゃんとバッテリーを認識しているか確認するため、蓋を閉める前に一度電源をつけて確認した。
また蓋を開けるの超面倒くさそうだったし。

ただ、基板むき出しで電源を入れるのは結構こわいので、このへんは自己責任で。


■結果。

交換後、45%ほど充電されていたため、一度満充電してから一日かけて放電した(途中ちょっとだけ充電したけど)。
放電中の様子を見る限り、明らかに長持ちしており、少なくとも丸一日は持ちそう。

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100%-70%までは未操作のため降下はなだらか。
その後は繰り返し操作をしたため急激に減っている箇所もあるが、基本的に減りが早いのは操作している時だけ。
以前はほぼ未操作で夕方には電池切れになっていたので、ちょうど丸一日で15%残っていただけでもかなり改善している。


まだ交換してから丸一日しか経っていないので正確な評価はできないが、ちょっと触っただけでも十分に効果を実感できたので、きちんと充放電した後なら「使えるレベル」になっているのではないかと思う。


あと数日の間は充放電を繰り返してみて、バッテリーがこなれたら正確に評価してみたい。

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