各製造元・販売元のウェブサイトや取扱説明書には様々なスペックが記載されていますが、その中には異なる情報が紛れていることがあります。明らかに事実と異なる記載があるのです。
このページでは、可能な限り、スペックについて検証したいと思います。
■プロセッサー=Ambarella A2S-A1-RH A2S70
動作クロック周波数は216 MHz。
他のチップを使っているという噂もあります。
A2S70についての情報は公式サイト www.ambarella.com で得ることができます。
※商品紹介ページにはA2sの情報は無く、A5s以降のものしかありませんでした。このページにはロゴだけ残ってます(笑)
Baidu文庫にデータシートがありました。サーバー激重ですが一応リンク貼っときます。
■CMOSセンサー=OmniVision OV2710
公式サイト www.ovt.com より http://www.ovt.com/products/sensor.php?id=33
ここに興味深い記事があります。
通常、Alibaba.comなどでGS9000のスペックを見ると"500万画素 CMOS"と記載があり、CMOSセンサーにMI5100(Micron(Aptina)社・500万画素)が搭載されていると主張されていますが、ユーザーからそのような情報が提供されたことはありません。
※画像に印をつけた通り、OmniVision OV2710のスペック表には「2MP」(興味深い記事のほうには2.1Mp)って書いてあるじゃねぇか!つまり表向きはMicron Mi5100(5MP)を使ってると表記してながら、実際はOmniVision OV2710(2MP)が使われてるってことか...騙されたぜ
※情報元のフォーラムを見ると、
「pandawill,AliExpress,DealExtreme,FoxOfferにCMOSセンサーについて尋ね回ったが、十分な情報が得られたのはFoxOfferのみだった。そして回答は、センサー:OV2710(2 Megapixel)、レンズ:HK8121だ。どの販売店からも、なぜスペック表に「5 Megapixel」と記載があるのか返答はなかった...。」
と書き込みがあった。
どの販売元も製造元からの情報をそのまま載せているだけだろうから、製造元がスペックを誤って伝えている可能性が高い。
FoxOfferが誤っている可能性もあるが...きちんと製造元に問い合わせた結果だと考えられる(わざわざ販売店が嘘をついて低いスペックを答える理由がない)
■レンズ=Huake HK8121
GS9000に使用されているレンズはHK8121であることが販売店(FoxOffer)から確認されています。 # 202
公式サイト www.hk-optical.com - http://www.hk-optical.com/en/productlist/?31_2.html
PDFファイル: http://www.hk-optical.com/en/about/?106.html
■赤外線フィルター
レンズ周りのリングをスライドさせることで取り出すことができます。
このフィルターの効果を確認するには、まずメニューから赤外線LEDをオンにする必要があります(画面左下に稲妻マークが表示されます)。
そして真っ暗な部屋に行き、リングを回してフィルターを動かしてください。
赤外線がきちんとオンになっていれば、フィルターの動きが画面に映り込むはずです。
■視野角= 公称値 178°もしくは170 °
実際の測定結果は...対角およそ130°~150°とのこと # 1010
これは解像度1920x1080の場合の最大角度です。解像度が小さくなれば、視野角は更に小さくなります。
この測定結果はレンズやセンサーのスペックと一致します。
測定手順はここで詳しく説明されています。
他の方法はこちら。
■解像度(ファームウェアVX.0.1 G82C K)
1920x1080, 30fps
1440x1080, 30fps
1280x720, 60fps
■内蔵メモリー=256MB
よく見られる表記は32MB、256MB、512MB、1GBあたりです。
実際のところ、所有者の報告は全て256MBです。
メモリーチップは2種類あり、
- SAMSUNG K9F2G08U0C-SCB0 - 256MB
フラッシュメモリ(ROM)
公式サイト www.samsung.com/ ...
- SAMSUNG K4T1G164QF-BCE7 - 1GB
ランダムアクセスメモリ (RAM)
公式サイト www.samsung.com/ ...
フォーラムのAri100krat氏の画像を引用しています。
■記録メディア=microSDHC(最大32GB)
2014/3/17追記・編集
今のところ32GBでの使用例の報告はありません。
必要なClassについて製造元からの公式情報はありませんが、信頼のあるメーカーのUHS-IまたはClass 10規格のカードが推奨されています(容量は32GBまで)。
Class 6やClass 4でも十分な場合はありますが、フラグメント化が進むにつれて記録速度が低下していくことを考慮する必要があります。
また、32GBを超える容量のカードや、UHS-Iを超える規格のカードは使用できない可能性があります。
一例として、ファームウェアVX.0.1 G82C KのGS9000で1920x1080の動画を1分間撮影すると、ファイルサイズは約100MBになり、これを32GBのカードに記録すると約320分(5時間20分)の録画が可能という計算になります。
通常の場合Class 4で十分と言われています。もちろん、Class 6やClass 10であればベターだと思われます。
UHS-Iクラスのものを使用した場合に良い結果が出たとの報告もあります。
microSDカードの基本についてはWikipediaを参考にしてください。
■バッテリー=3.7v, 300mAh, リチウムポリマー電池
バッテリー容量についての記述は300mAhと500mAhが見つかりますが、所有者からの報告では全て300mAhです。
フォーラムのamendriy氏の写真を引用。
■電源アダプター(シガー電源)=Input DC 12-24V, Output DC 5V, 1.5A
ケーブル長は290cm(著者による測定)
もし既に他のminiUSBケーブルを持っていたとしても、そいつは使えません!
シガー電源のminiUSBケーブルのピン配列は通常のものと異なります。
+5V が4番ピンより、GND が5番ピンより出ています。
これはブラケットのminiUSB端子に接続するための特殊配線です。
■GPSモジュール+アンテナ=Gotop GAM3831R-MTR+G272
Gotop Technology Co., Ltd公式サイト(ww.gotop-zzu.com www.voosoo.cn)にてGAM3831R-MTRの情報を確認することができます。
GPS一式はブラケット内に配置されています。
※こちらも公式サイト内にGAM3831R-MTRの情報がないので、別サイトを紹介しておきます。
フォーラムのMyT氏の写真を引用(一枚目)。
cruorvult氏のブログの写真より引用(二枚目)。