SQL Serverで起きた実際の話。
- 一年前にリリース済みのシステムを改修。C#+SQL Serverのクラサバ業務系。
- 客先へ訪問し本番環境へのリリースまで無事に終わった。
- 念のためログを見てみると、定時バックアップが半年前から動いていなかった......。
調査の結果分かったこと。
とても大切なこと。
- SQL Serverをインストールした後、初期設定ではSQL Server エージェントは起動しない。
- SQL Server 構成マネージャーを開き、「開始モード」を「自動」に設定することでOS起動時にSQL Server エージェントが起動するようになる。
- 「開始モード」が初期値(手動)のままでも「開始」ボタンを押せばエージェントは起動するが、端末を再起動するまでの命であること。
ここから導き出される答え。
- 一年前の初期導入時、「開始モード」が初期値(手動)のままSQL Server エージェントを起動し、メンテナンス プランの定時バッチを設定した。
- 半年後、何らかの理由でユーザーがサーバーを再起動した。
- 再起動後SQL Server エージェントは自動では起動せず、メンテナンス プランが実行されないまま半年が経過した。
- 本番リリースがとんとん拍子に進んでホクホク顔だった奴の顔が曇った。
結論。
- SQL Serverをインストールしたら、TCP/IPを有効化するより先にSQL Server エージェントの「開始モード」を「自動」にすること。
- 最近のSQL Serverは構成マネージャーへのショートカットがなくなっているので、下記から起動すること。
- SQL Server 2019 C:\Windows\SysWOW64\SQLServerManager15.msc
- SQL Server 2017 C:\Windows\SysWOW64\SQLServerManager14.msc
- SQL Server 2016 C:\Windows\SysWOW64\SQLServerManager13.msc
- SQL Server 2014 (12.x) C:\Windows\SysWOW64\SQLServerManager12.msc
- SQL Server 2012 (11.x) C:\Windows\SysWOW64\SQLServerManager11.msc
- データベースのバックアップ方法はちゃんと仕様書に記載し、誰でも分かるようにしておくこと。
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