今日Microsoftからこんなメールが来た。
アクションパックという便利サービス
Microsoftの色々なサービスを開発用途に限って使えるMicrosoft Action Pack(アクションパック)というサービスがあって、Visual StudioやSQL Server、Windowsなどを便利に使わせてもらっている。
その中にはMicrosoft Office 365 E3を5人まで使えるライセンスもあるのだ。
アクションパック自体のサブスクリプションは先月に更新したのだが、個別のサービス(特典)は自分でライセンスキーを発行して更新しないといけないらしく、Office 365のサブスクリプションはまだ更新していなかった。
サクッと更新できた、つもりだった
ライセンスキー自体はアクションパックの管理画面から発行できた。
今のライセンスは2022/11/27に切れるらしい(ここ重要)
ので、「こちらをクリックして」をクリックしてMicrosoft 365 管理センターに移動。
んでライセンス管理画面から「ライセンスを追加」をクリックしてライセンスキーを貼り付けたら終わり。簡単すぎて間違う要素もない。
え...?2023/05/14まで???2022/11/27から半年ぐらいしか増えてないんだけど?
1年間追加されるんじゃないの?
しかもなぜかライセンス数が5→10に増えてるし。
あ、「ライセンスを追加」の隣にうっすら「終了日を延長」ってボタンがある。
こっちか.........🫥
なんでグレーアウトっぽい罠UIなの
「終了日を延長」の方はぱっと見でグレーアウトされてて押せないボタンだと認識してしまい、ほぼノールックで「ライセンスを追加」を押してしまった。
いや押し間違えた自分が悪いんだけどさ、何でこんな罠みたいなUIなの??
逆に「ライセンス数を増やしたかったのに期限が延長されちゃった!!」みたいなクレームでもあったんだろうか。それにしても結構大事な選択肢なのにこんな紛らわしい表示するか???
こちらはアクションパックから「5人/1年間のライセンスだ」と言われているから、まさかキーの登録方法によっては「+5人/半年」みたいな追加の仕方があるとは想像もしていなかった(一応ちゃんとルールがあって按分されるらしい)。
などと愚痴っても始まらないので、画面右端にヒョコっと顔を出しているサポートへ連絡。
適当に「ライセンス」とか検索して(一応ヘルプも一通り見て)「サポートへの問い合わせ」をクリック。
あとは件名と詳細、連絡先などを記載してサポートにぶん投げた。
Microsoftサポートは優秀らしいのですぐ解決してくれるでしょう。といいつつ初のサポートHELPなのでどうなるのか楽しみ半分、悲しみ半分である。
Office 365 サポートとのやり取り
問い合わせ時に「メール」を指定したのだが、どうやら何としても電話をしたいらしい(日本人は電話好きだからな)。
わざわざ「メールのみの対応を希望する場合は、解決まで時間を要する場合がある」との注意書きまであった。まぁ仕方がない。
翌営業日には電話がかかってきて「Microsoft Partner Network(Action Pack)の特典を使用したか」を確認された。
その通りだと答えると、Microsoft Partner Networkの窓口に取り次いでくれた。担当部署が違うらしい。
MPN サポートとのやり取り
会社名やパートナーIDを確認された後、「何日にコードを有効化したか」「有効化したコードは何か」を口頭でやりとりした。
25桁あるライセンスキーを口頭でやり取りするのは非常に滑稽だった(チャットで送れば一瞬なのに)が、面白かったのがMicrosoft フォネティックコード。
フォネティックコードはAがアルファ、Bがブラボー、Cがチャーリー、のように口頭でアルファベットを伝えるのに使われるのだが、この窓口の方は面白いコードを使用していた。
一例を紹介すると、
B ボストン
F フランス
H ホーム
N 日本
P パリ
R ローマ
T 東京
V ビクトリー
X エックス線
など、日本人に馴染みのある(おそらく独自の)コードを使用していた。
そしてMはマイクロソフト、Wはウィンドウズだった。こういうの好き。
閑話休題
伝えた情報をもとにコードの再発行を依頼してくれるらしい。
再発行ができたら再度連絡をもらって一件落着、ということになるだろう。
「場合によっては再発行できない可能性も...」とも言われた。これを先に伝えてくるあたりが日本人向けのサポート担当だなと感じた。電話口でゴネそうだもんね私みたいな人。正しい。
変更はしてくれたが...不可解な結果に
翌日に再度連絡があり、新しいライセンスキーを発行してもうことができた。
またもや電話口でフォネティックコードを用いてキーを受け取り、画面に入力すると
えっとまず、ライセンス数が10のままなんですが...。
これについては「しばらくお待ちください」で確認してもらった結果、「表示は10のままです。5ライセンス以上は使わないでくださいね」ということで、放置(マジかよ)。
あと期限が2023/11/27ではなく微妙に減ってるのは何故...。
まあ半月ほどだからいいか、と思ってたらオペレーターから衝撃の言葉が。
「アクションパックの契約が7月開始なので、この再発行したライセンスは6月末までです」
いやいや...アクションパックの契約期間と特典の利用期間は関係ないでしょうに...
それじゃあ何、「1年間5ライセンス」という特典なのに、3月に利用開始したら5月末までの3か月しか使用できないのか?そんなバカな話があるか。
というか現実に去年の11月末にOffice 365を利用開始して、今年の11月末までの期限になっているじゃないか。
という思いを社会性フィルターにかけて伝えた結果、上席に確認してもらえることになったが、結局「今回は再発行した都合上、そうなります」ということで結果は変わらなかった。
まぁ上に確認しても変わらないということは明確なルールがあるんでしょう。それじゃあ仕方がないということで承諾。
せめてもの反抗として「そのルールの根拠を見せてくれ」とだけ伝えて、問い合わせは終了した。
一応規約を確認
正式な規約は(少なくとも日本語に翻訳されたものは)見つからなかったが、FAQにそれっぽいことが書いてあった。
Microsoft Cloud Partner Program契約に従い、オファーがアクティブである限り、プログラム特典に引き続きアクセスできます。 メンバーシップの有効期限が切れると、特典はご利用いただけなくなります。
Microsoft Cloud Partner Program特典に関する FAQ - Partner Center
メンバーシップの有効期限が切れれば特典は使えなくなる、ということで間違いなさそうだ。サブスクのサービスはそういうもんか。
となるとオペレーターの「今回は再発行した都合上、そうなります」という説明は誤りで、「再発行だろうとなかろうと、そもそもMPN特典は契約期間内のみ有効です。」ということなんだろう。
(ここらへんの説明はかなりたどたどしく、明確な根拠がないまま話しているような感じだったので)
実際はそうなってないが...
ただ、そうだとしても現実に「去年の11月末に利用開始して、今年の11月末まで使えていた(メンバシップの期限≠Office 365の期限)」以上、話の辻褄が合わないのに変わりはないが。
おそらく「規約上は(メンバシップの期限=Office 365の期限)だが、実際にはOffice 365のライセンスキーを適用する度に有効期限をメンバーシップの期限と同期させるのはめちゃくちゃ手間がかかるから、特別な事情(キーの再発行とか)がない限りは基本的にはズレたまま1年間で発行している」ということなんだろうと思う。
とはいえ、再発行されたキーも登録時は一年分の期限があったのに、後日いつの間にか6月末まで減らされていたので、わざわざ手間をかけて手作業で減らしたんだろう。
わざわざ手間かけてケチくせぇことやってんなって感想と、「いやルールに厳密なのかも...」と思わせておいてライセンス数は10のまま放置してるちぐはぐさについ笑顔になってしまった。
まぁまた来年もアクションパックを更新すれば次の1年間も使えるわけで実質は変わらないし、どのみち現状365要素をほとんど活用できていないので、別途特典として提供されているOffice Professional 2019を使ってもいいのよね。細かいことをグチグチ言い過ぎだな。
ヘルプを確認
ちなみに今回やらかしたライセンスの適用ミスについても、ヘルプに記載があった。
重要
キーを引き換えた後は、もう一度引き換えることはできません。そのため、ライセンス (シート) を追加する必要があるか、終了日を延長する必要があるかを理解しておいてください。 ライセンスの追加を選択し、終了日を延長しない場合は、システムによって提供されるアクティブなサブスクリプションは 12 か月未満になります。
Microsoft Cloud Partner Program特典を管理する - Partner Center
そんな大切なことはヘルプじゃなくて更新ページに書いておいてよ...。
突き詰めれば「ミスした方が悪い」「読まなかった方が悪い」なのは間違いないんだけどさ、それを誘発するような紛らわしい仕組みは親切じゃないよね。
まぁこれがMicrosoftだし、今に始まったことじゃないんだけど。
というかそれを知った上で、仏のような心でお付き合いをしないといけないのがMicrosoftなんだから。「Microsoftに親切さを求めるなんて正気か?」と怒られてしまいそうだ(誰に?)。
まだまだ精進が足りないことを思い知った。
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