VAIO PにインストールしたLubuntuをチューニングする

紆余曲折あり、LubuntuをインストールすることになったVAIO P。

Windowsと比較して起動速度が飛躍的に改善し、使用中のプチフリやイライラが無くなった。

これだけでも非常にありがたいことだが、インストール直後の状態では不自由な点も多いので、初期設定やチューニングを行うことでさらに快適に使用したい。


 

■初期設定

  • ChromiumとAdobe FlashをSynapticマネージャーからインストール。
    普段使っているChromeのアカウントと同期させたらブックマークから拡張機能まで全てインストール(同期)された。何かあった時のために、既存のFirefoxは消さずに残している。

  • Youtubeの閲覧はWindowsの時と変わらず。
    画質480p迄において通常/プレーヤー大表示では問題ないが、全画面表示ではカクカクになる。画質が480pを超えると表示方法にかかわらずカクカクする。画質を「自動」にしていると時々144pに固定されてしまうことがあった。回線の問題なのか、プロセッサーの問題なのかは不明。

  • オフィス環境は定番のLibreOfficeをLubuntuソフトウェアセンターからインストール。
    閲覧・簡単な編集だけならGoogle Spreadsheetで事足りるような気もするけど。

  • 日本語入力環境はiBus-Mozcをインストール。
    操作感がGoogle IMEとはやや異なり、「半角/全角」ボタンで日本語入力に切り替わる。またWindowsでは開いているウィンドウごとに半角/全角の切り替え状況が記憶されるが、Mozcでは全て共通で切り替わるため、ウィンドウを行ったり来たりする度に半角/全角を切り替えなければならない。

  • なぜかバッテリーアイコンが出なかったので対策。
    「設定」→「Default Applications for LXSession」→「autostart」に「xfce4-power-manager」を追加した。
    右下に電池アイコンが出ていればOK。このアイコンを右クリックすると「モード」と出てくるが、「通常」と「プレゼンテーション」のみで、Windowsのように省電力や高パフォーマンスの切り替えができるわけではないようだ。

  • スリープ、ハイバネートともに正常に動作。復帰も問題なし。
    ただ、画面を閉じた時の動作は強制スリープ一択。設定で「何もしない」に変えても画面を閉じたらスリープする謎。閉じる度に勝手にスリープ状態になっちゃうのはちょいと不便。

  • いかなるタイミングでも画面を閉じるとスリープになる。
    上述。シャットダウン中に「もう電源落ちるだろう」と早まって画面を閉じると、シャットダウン直前の状態でスリープしてたりするのは困る。

  • FN + F3, F4の音量調節は画面表示は出ないものの3%ずつアップ・ダウンしてくれる。ミュートも動作する。

  • Fn + F5, F6の輝度変更もOKで画面表示も出るが、再起動したらMAXに戻っちゃう。

  • 色々いじった状態でもメモリ使用量は260MB。SSDメイン領域の使用容量は7.6GiB/11.6GiB。
    swap等ほかのパーティションにも取られてしまうことを考えると、全て含めて15GBで賄うのはやや少なかったか。

  • 起動時やスリープ復帰時に「システムプログラムの問題が見つかりました」が出るのは今のところどうしようもない様子。
    エラー表示そのものをストップすることで黙らせることにした。 → pc.casey.jp » Ubuntu 12.04 LTS 「システムプログラムの問題が見つかりました」

  • 起動時のOS選択画面(grub)の待ち時間を1秒にした。
    GRUBの待ち時間を変更する: よしんまどむ

  • Skypeをインストールした。
    Lubuntu/3rdParty - Community Ubuntu Documentation

  • Skitch代わりにShutterをインストールした。
    Synapticsから「Shutter」を検索してインストール可能。
    好きなウィンドウ/デスクトップのスクリーンショットを撮ると同時に編集することもできるので記事作成が捗る。

  • NTPをインストールし、サーバーの設定を行った。
    Lubuntu 13.10 インストール(VAIO type P) - ねこ元帥の中の人

    NTPの設定以外にも多くの設定方法が記載されており、参考になる。

     

    ここまでがささっと行った基本設定。

    ここからが少々厄介だった設定たち。

     

    ■中央ボタン+トラックポイントで縦スクロールを実現する

    Lubuntuでは「中央ボタン+トラックポイント上下」によるスクロールが使えない。Windowsでは非常に重宝していただけに、使えないのは痛い。
    しかも中央ボタンにはなぜか「貼り付け」のファンクションが登録されている。余計ややこしい。

    調べてみると参考になるサイトが見つかった。

    Ubuntu 12.04 LTS memo


    一番下にある「■Two Finger Scroll」に書いてあるとおりのテキスト

    vaiop_001.png

    を「/usr/share/X11/xorg.conf.d/20-thinkpad.conf」として保存したのだが、見事にに失敗してLubuntuが起動しなくなってしまった。

    GRUBからLubuntuをリカバリーモードで立ち上げて該当ファイルを削除し、何とか戻ってこれた。

    原因を調べてみたら...なんとも恥ずかしいことに、何も考えずコピペしたままのファイルを保存していたから。
    上のサイトからコードをコピーし、全角スペースやTab空白をすべて半角スペースに置き換えることで正常に動作した。

    なお、「20-thinkpad.conf」はパーミッションの関係でファイルマネージャーPCManFMでは移動できない。
    いったんHomeフォルダに作成した上で、ターミナルから
    sudo cp ~/20-thinkpad.conf /usr/share/X11/xorg.conf.d/20-thinkpad.conf

    としてコピーするようにする。

     

    ■キーバインドの変更
    Lubuntuを使用していると、ホットキーがWindowsと異なるため、思うように操作できないことがある。
    そこで、手動でホットキーの設定を変更し、極力Windowsに近づけることで違和感を減らした。

    ファイルマネージャー(PCManFM)を開き、アドレスバーに「~/.config/openbox」と入力する。
    すると「lubuntu-rc.xml」というファイルがあるので、バックアップを取ったら、右クリックし「Leafpad」をクリックする。


    Ctrl + Fで「<keyboard>」を検索すると、キーバインドの設定部分が現れる。

    vaiop_002.png

    これでひとくくり。

    <keybind key="W-r">
    の部分がキーの組み合わせ。この例では「Winキー+Rキー」を押した場合の処理を設定している。

    <command>lxpanelctl run</command>
    の部分が実行したいコマンドライン。この例では「ファイル名を指定して実行」的な働き。

    ※大文字のWはWinキーを意味するが、通常のwキーと混同される場合があるので、「Super_L」推奨。ちなみに「Super_R」はメニューキー(右AltとCtrlの間のキー)。

    この組み合わせを用いて、好きなキーの組み合わせに好きなコマンドを割り当てることができる。

    a-zや1-0はそのまんまの文字が、特殊キーはA= Alt, C= Control, W= Windows key. Escape= escape key, Delete= delete keyなどなど。

    また、音量+ーや輝度+ーなどのファンクションキーにも対応している。主要なコードはこちらでも調べることができる。

    ja:faq [Xfce Wiki]


    keycode 162 = XF86AudioPlay
    keycode 164 = XF86AudioStop
    keycode 160 = XF86AudioMute
    keycode 144 = XF86AudioPrev
    keycode 153 = XF86AudioNext
    keycode 176 = XF86AudioRaiseVolume
    keycode 174 = XF86AudioLowerVolume
    keycode 237 = XF86AudioMedia
    keycode 230 = XF86Favorites
    keycode 236 = XF86Mail
    keycode 178 = XF86WWW

    ここにもないキーを調べたい場合は、ターミナルを開いて「xev」コマンドを使えば、押したボタンのコードを調べることができる。

    Openbox guide | urukrama's weblog


    例えば、VAIO P固有のボタン「WEB」は「XF86HomePage」、「ASSIST」は「Help」という名前がついていた。
    そこで以下のようなコードを追加し、「WEB」にはChromium起動、「ASSIST」にはOpenBoxのメニューを表示するようにした。

    vaiop_003.png

    なお、解像度変更ボタンは検出できなかった。残念。


    他にもキーバインドの変更を加えた。

    メニューボタン(右AltとCtrlの間)を右クリックと同じ動きに設定。

    vaiop_004.png

    PrintScreenでスクリーンショットが撮れなかったので、以下のように修正した。

    vaiop_005.png

    Alt+Prinscreenで現在開いているウィンドウのスクリーンショットを撮れるようにも。

    vaiop_006.png

    これで「/Home/ユーザー名/」直下にスクリーンショットが保存される。

    また、Win7から導入された「Winキー + 上キー」で現在のウィンドウを最大化する機能も再現した。

    vaiop_007.png

    「Winキー + 下キー」で現在のウィンドウを最小化する機能も再現したかったが、最小化のコマンドがわからなかった。決め打ちで「Minimize」としてみたが、何も起こらなかった。
    仕方がないので、とりあえずは
    <action name="ToggleShowDesktop"/>

    にしておいた。「全てのウィンドウを最小化」なので、他のウィンドウも最小化されてしまうのだが・・・。

    「Winキー+左右キー」でウィンドウを画面半分のサイズに変更する機能は元々搭載されている。


    画面ロックのキーバインドについては既に「Ctrl+Alt+L」に割り当てられているが、肝心のxscreensaverがインストールされていないため動作しない。
    Ctrl+Alt+Tを押してターミナルを開き、

    sudo apt-get xscreensaver

    でxscreensaverをインストールする必要がある。

    その後、「設定」→「Default Applications for LXSession」→「autostart」に「xscreensaver」を追加しておくことで起動時にxscreensaverが起動するようになり、ロックがかかるようになる。
    ※起動時に数秒出るダサいロゴは消せないのかなぁ。

    ついでにキー組み合わせも変更した。Win+LがWindowsと同じなのでがおすすめ。

    vaiop_008.png


    なお、電源管理の「ラップトップの蓋が閉じられた時(AC電源・バッテリ電源ともに)」を「何もしない」に設定しておかないと、蓋閉じスタンバイ復帰後にまたロック画面になってしまうので注意。


    これで大まかな設定は完了。
    画面閉じスリープの問題や細かいホットキーの調整は不十分だが、通常使用には問題ないレベルだ。

    今後はこの環境で使用し、必要に応じて問題解決やチューニングを行っていきたい。

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