UMAREX G36Cのピストンを交換した

前回の記事の続き。
UMAREX G36C Competitionのピストンギアが破損したので、交換したの巻。


破損したピストンギア。弾詰りが原因と思われる。

 

 

 
■修理にあたって用意したもの

予備ピストン

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東京マルイスペアパーツ「No60 共通ピストン
これがなくては始まらない。Amazonで購入したので定価?の1,029円。

パーツクリーナー

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ギアボックス内の古いグリスを洗浄するために使用。近くのホームセンターに売っていたもの。
引くぐらいロング缶。これしか無かったとはいえ、今後の保管を考えたら...嫌な感じ 840ml入りで198円。

シリコンスプレーもついでに購入。420ml入りで178円。
今使っているS2Sのが300ml入りで780円だったことを考えると、めちゃくちゃ安い。

ギア用モリブデングリス

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ギア用のグリス。スペアのピストンにグリスが付属してるから大丈夫、と思ってたら、ギアは別途高粘度グリスを用意しなければならないと知って慌てて買い足した。
ググったらタミヤの「アンチウェアグリス」というのが良いと書いてあったが、近くに入手できる場所がなかったので断念。近くのホームセンターに行ったら「モリブデングリス」という名称で売っていた。

パーツクリーナー同様に引くぐらい量が多い。こんなにたくさん要らないんだけど、これしか手に入らなかったんだから仕方がない。400g入り428円。

刷毛と瞬間接着剤

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どちらも100円ショップにて購入。刷毛はグリス塗り用。瞬間接着剤は途中の部品止めに。

ウエス
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ギア洗浄後に拭き取るために購入。思ったよりホコリが立つ。キムワイプにしとけばよかった。

 

■作業開始

作業中の写真は驚くぐらい少ない。正直写真どころじゃなかった。

①ギアの洗浄

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ウエスの上にギアボックスやギアを起き、パーツクリーナーでじゃぶじゃぶ洗浄する。
細かい部分や歯車の部分は歯ブラシを使用すると綺麗になる。

右上に小さく映っているシム(ワッシャー)を無くさないように注意。


②グリスの塗布

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ギヤの歯車にモリブデングリスを塗っていく。
モリブデングリスはプラを浸食するので、ピストンと接する部分(黄色のマーカー部)はシリコングリスを塗ること。

ギア以外の可動部分にはピストン付属のシリコングリスを塗っていく。ピストンとシリンダーは後ほど。

モリブデングリスはギヤの歯車のみに塗り、ギア以外の部分にはシリコングリスを塗ること。モリブデングリスは粘度が高いので、ギヤ以外の部分に塗布すると無駄な抵抗が増えてしまうので気をつけなければならない。


③ピストンの加工

購入したマルイ純正のピストン、スプリングは固定してあって取り外せない。

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スプリングがセットで付いてくるのはありがたいのだが、好みのスプリングを使いたい人にとっては厄介な話。
このスプリングを取り外すにはピストンヘッドを分解しなければらない。

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黄色のマーカー部にネジが埋まっているので、カッターなどでほじり出せば分解できる。詳細はリンク先を見て欲しい。

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取り出した図。バネ先端のカギ型になってる部分を切ってしまえば使えそう。

このOリングはやや径が小さくシリンダーとの密着が悪かったので、元のを移植した。

最後に付属のグリスを塗ってやればOK。シリンダーの内側にもうっすらと塗ってやるとなおよし。


④シムの配置

グリス塗布が終わったら、ギアを元通りに組み上げる。
この際、シム(ワッシャー)を適切に配置することで作動音やサイクルを改善できる。こちらの記事にマルイ推奨のシム配置図が掲載されており参考になる。
私の場合は元々が元々なので何となく適当に配置した。今のところ動いてるのでよしとしよう。


⑤組み上げ
ギアの配置が完了したら、残りの部品を組み上げていく。
その際、以下の点に注意が必要になる。

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1.赤○で囲ったバネはトリガー基部(右の青丸の箇所)に配置するのだが、手を離すとバネのテンションのせいですぐに外れてしまう。そこで、瞬間接着剤を使ってバネをメカボックスに固定した。

2.上の理由で二つの青○は非常に不安定になるため、メカボックスを閉じるのに一苦労するはめになる。トリガーを引いた状態にしてやると少し安定するので、その隙にメカボックスを閉じるようにするとよい。

3.緑の箇所にはバネが配置されるが、ここもバネのテンションのせいでパーツがすぐ動いて(外れて)しまう。

とにかく少し手を緩めるとあちこちのパーツが外れ一からやり直しになる。こればっかりはコツも何もないので、根気強くトライするしか無い。
私が上手く行ったのも奇跡みたいなもの。もう二度とやりたくない。


メカボックスを無事閉じることができたら、後は分解した時の逆。モーターを取り付けて(ギヤ部にモリブデングリスを忘れずに!)、その他外したパーツを元通りに取り付け、スプリングを組み込み、フレームに戻してやる。

バッテリーを繋いで、無事動作するか確認する。もし動かなかったら...また④からやり直し。

私のは奇跡的に一発で動いてくれた。

 

■テストしてみる

無事動くようになったので、早速テストしてみる。
まずは元々のスプリングを入れてテスト用のダンボール(Amazonの箱)に撃ち込んでみると...修理する前よりパワーアップしてる!

修理前は貫通一歩手前で止まっていたのが、全て貫通した。おそらく初速は90中~後半は出ているのではないかと*
修理にあたってグリスの塗り直しを行ったので気密性が上がった結果、初速が増したものと思われる。

初速アップが目的ではないので、早々にスプリングを取り外し、先日購入したM80スプリングを入れて同様に撃ってみる。
すると、貫通どころか少々めり込む程度に。確実に当初よりパワーダウンしている。

思わぬ故障でかなり遠回りしてしまったが、ようやくスプリング交換によって初速を落とすことができた。これでインドア戦でも問題なく使用できる。

修理を通して総合的なパワーはアップしているので、上手く調整して元のバネを使えばアウトドアでも戦えそうだ。
...でもそのためにはHOPパッキンを何とかしないとな。
もう分解はこりごりなんだけどConfused


*100m/sを超えていることは無いとは思うが、ASGKの簡易弾速測定器を注文しているので、届いたら測定してみる予定。
最終的にはもっと正確に測定ができる弾速計を購入したい。X3200が定番なんだけど、よりコンパクトな簡易弾速計もよさげ。

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