我が家で中華料理を作る上で無くてはならない存在の老干媽(ラオガンマ)。
豆豉(トウチー)という大豆を発酵させた食品で、味噌っぽさがあったりなかったり。というか味噌の祖先らしい。
炒め物にも煮物にも使えて、野菜炒めやチャーハンのときにはかなりの頻度でお世話になっている調味料だ。
コンピューター、プログラミング、モバイル、ガジェットなどエレクトロニクス分野を中心にネタを提供するウェブサイトです。最近は中国ネタにも注力中。かつてはHWD15向けのAndroidアプリ「HWD15 Status Notifier」を作ってたりしていました。
我が家で中華料理を作る上で無くてはならない存在の老干媽(ラオガンマ)。
豆豉(トウチー)という大豆を発酵させた食品で、味噌っぽさがあったりなかったり。というか味噌の祖先らしい。
炒め物にも煮物にも使えて、野菜炒めやチャーハンのときにはかなりの頻度でお世話になっている調味料だ。
行きつけの「業務スーパー」で300円程度で買えていたことから定期的に購入していた。
のだが、最近まったく見かけなくなってしまった。近所の数軒を回ってみたがどこでも売っておらず、どうやら廃版になった様子...?急だったので困惑。
業務スーパーにないなら中華街に行けばいい。ということで兵庫県神戸市にある南京町に繰り出すことに。
基本的には食べ物屋やお土産屋が多くて栄えているんだけど、中には食材を扱っているお店も何軒かある。
味覇(ウェイパー)で有名な廣記商行もあったりする。ここは味覇ぐらいしかないけど。
大量のラオガンマを見つけるも、豆豉がない。
「腐乳」は豆腐を発酵させた食材で、濃厚な舌触りと強めの塩気が特徴。これもチャーハンにちょい入れすると旨い。
けど豆豉のラオガンマだけがなかなか見つからない。人の波をかき分けながら4店舗ぐらい回ったが見つからず、探しに探してようやく林商店さんで発見。
所狭しと商品が置いてある感じ、嫌いじゃない。
他の店では税抜き350円だったが林商店さんは税込み350円なのでちょっとお安く買えた。せっかくなので3つまとめ買い。
ここまで「ラオガンマ」と書いてきたが、商品ラベルには黄色い文字で「ローカンマ」と記載がある。
これは老干媽日本が代理店として輸入しているものだけで、業務スーパーで売っていたものにはなかった表記だ(業スーのは運営会社である神戸物産が自社輸入しておりラベルのデザインが違う)。
(↑しっかしこの老干媽日本のウェブサイト、本当に本家なのか分からないレベルのクオリティでちょっと困惑)
今回買ったものは全て老干媽日本のものだったが、賞味期限が違う2つの瓶を手に取るとラベルが微妙に違っていることに気が付いた。
左が旧版で「ローカンマ」表記が残っている。右が新版だ(クリックで拡大)
裏面も変わっている。なんというか日本メーカーっぽい洗練された表記になっている。
並べていて気が付いた。この新版、業務スーパーで売っていたラオガンマのラベルにそっくりだ。
以下に比較画像を用意してみた。
↑表面。下の「豆豉入りラー油漬け」のフォントがそっくり。「漬け」だけを消したんじゃないかと疑ってしまう。
↑裏面。「ご注意」のあたりに注目。一部注意書きの順番が変わっているが、文章の内容が業務スーパー版にそっくり。
↑ここが一番顕著。お問い合わせ先の書き方や「紙」「プラ」などのアイコンや栄養成分表示など、そのまんまである。
新たにQRコードが追加されており、リンク先は老干媽日本のウェブサイト。
一言で言ってしまえば「パクられたんじゃね?」って話。
もともと老干媽日本という日本総代理店があるにもかかわらず業務スーパー(神戸物産)が独自に卸していること自体が驚きというか「よく許されてるねぇ」とは思っていた。
老干媽日本としては商圏が被る(売り上げを業スーに取られる)わけで、いい顔をしないのは当然のことである。
この度、いきなり業務スーパーからラオガンマがなくなって日本総代理店である老干媽日本からそっくりなラベルが出てきたのは偶然ではないだろう。
老干媽日本以外には卸さないよう製造元に圧力をかけた上、業スーに卸していたラベルもパクって(一部改変して)商流まで奪ってしまおう、という魂胆ではないかと妄想している。あくまで妄想だ。
なんというか、奇しくも味覇(ウェイパー)の廣記商行も過去に創味シャンタンとの騒動があり、虎視眈々とチャンスを狙い喰らいついていく中国式ビジネスの神髄を垣間見た気がした。
あくまで想像で妄想なので本当のところは分からないが、ともかく近所の業務スーパーでラオガンマが買えなくなってしまっていい迷惑である。やるならとことんやってスーパーにも卸すか通販で安く売ってくれ。頼む。
追記
念のため神戸物産に問い合わせてみたところ「販売が終了しており現在取り扱いはございません」との回答だった。
経緯は分からないがやはり業スー版は廃版になり、偶然にも同じタイミングで老干媽日本のラベルデザインがにそっくりなものに変更された、ということでこの話はおしまいである。
コメントする