ホンコン2.52号を作成

少し遅くなりましたが、HONGKONG2.52号関連の話題をもう一つ。

偶然にもひぐらしさんのブログでホンコンのFCアダプタが出来たという記事があったのでびっくり。

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さてさて、ホンコンの醍醐味といえばやっぱり自作。自分ではんだ付けをして作り上げたホンコンが動いた時の感動はなかなかのものです。

というわけで、手元に「HONGKONG2.52 セルフキット」があるので、実際に作成してみました。


作成するにあたって必要な物は、はんだごて、はんだ、テスター(あれば)ぐらいですかね。
今回はぶっつけ本番で作ったのでテスターは使用しませんでした。


それではまずセルフキットの中身を見ていきましょう。

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まずはメイン基盤。これがあるおかげで超簡単に作ることができます。

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つぎにICとその足。

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ソケット系。

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LEDやその他の部品。

となっています。

過去にホンコン2号を作成した時は丁寧な説明書があったのですが、それももう紛失してしまったので、当時の記憶と完成版のホンコン2.52を参考に作成してみたいと思います。


まず、こういう類の物を組み立てる場合は、細かい物から、熱に強い物からはんだ付けしていくといいという記憶があります。

なので、まずは抵抗から取り付けてみましょうか。

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完成版を見るとどこに抵抗が取り付けられているかよくわかりますね。


1本になっている抵抗を穴に入るようにコの字に折り曲げ、ひたすら突っ込んでいきます。
この時に差し込んだ後の足をハの字に曲げておくとはんだ付けする際に裏返しても落ちたり動いたりすることがありません。

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あとは順番にはんだ付けし、余った長い足を切り取るだけです。
抵抗にプラスマイナスは無いのですぐ終わるはずです。


次はICの足を取りつけてみましょうか。

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基板上のプリントで凹んでいる方を実際の足の切り欠きがある方に合わせます。

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これも突っ込んだ後の足の四隅(もしくは対角線の二隅)を外側に曲げておけば動きません。

3種類あるので間違えないように、基板上のプリントをよく見てください。

これで抵抗と足が付きました。

つぎはこの黒いの...名前が出てこない!(笑)を取りつけてみます。

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長いのと短いの、2種類あるので間違えないようにしてください。

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完成版を参考に、長いほうの位置を把握します。長いICの隣と、LEDの間に長い方が来ます。

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方向はこの写真の通り。「1」と書いてあって端が少し白い方に◆を合わせます。

これも差し込んだ後に、一番上の足を右に、一番下の足を左に曲げれば固定できます。
全てはんだ付けしたらこんな感じになりました。

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次に、この緑の頭のセラミックコンデンサはICの足の隣に取り付けていきます。

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こちらはプラスマイナスの極性が無いらしいのでそのままはんだ付けします。


電界コンデンサ(黒い円柱)は、金色の帯が付いている方がマイナスです。

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基板上に丸いマークがあって、プラスの方に「+」とプリントされているので、帯が無い方をプラスに合わせてはんだ付けします。


次は大量のLEDを取り付けてみます。
LEDは足の長さでアノードとカソードを区別します。基板上のプリントをよく見て、三角形がある方がアノード(+)、縦棒がある方・三角形が向いている方がカソード(-)です。
詳しくはここなど、LED関連のサイトを参考にしてください。

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方向が間違っていないかどうかを確認するために、一列ごとの足の長さが全て合っているどうかを確認したら、これまで同様に取り付けた後に足をハの字に曲げていき、はんだ付けしていってください。


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全て取り付けるとこんな感じになります。


次はソケット類です。同じ要領でSFCカセット端子、拡張端子を取り付け、

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反対側にはUSB端子とプリンタポートの端子を取り付けます。

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これで残す所はICのみとなりました。ICは繊細で熱に弱いらしいので最後に持ってきました。

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スポンジから抜いてそのままブスッと差す...のではありません。
新品のICは足が若干ハの字に曲がっているので、ICの足にきちんと入るようにまっすぐにしないといけません。

専用の器具もあるらしいのですが、面倒なので机などの平らな部分を使用して徐々に押してやればまっすぐになります。

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押しすぎたら足が曲がって折れてしまうし、押しが弱いと足に差し込もうとしても入らないので注意してください。

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こんな感じでまっすぐになったらOKです。(若干内側に向きすぎてる感があるけど嫌な感じ

種類がいくつかあるので間違えないように基板上のプリントをよく確認してください。
左右の向きもプリントのくぼみをみて合わせてください。

ICが差し込めたら完成です。
私は面倒なので省きましたが、ここでテスターを用いてはんだミスがないかなどを確認しておきましょう。


・・・と、よく調べてみると、セラミックコンデンサ一つ足りない!

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SFCカセットの端子と拡張用の端子の間にあるセラミックコンデンサが抜けていました。

無くしたわけでもなさそうなので、元から数が足りないようです。
まあどうしようもないのでこのままでいいやRazz


少しぼけていますが、これで完成です。

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あとはUSBとプリンタケーブルを繋げば、無事WinHongKong上でカセットにが認識され、無事吸い出すことができました。

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コンデンサが足りないのは若干不安ですが、今のところまあ動いているからいっか...笑

皆さんが作成する場合は、もし欠品があった場合は販売店に連絡してみてください。


今回ホンコン2.52を作成して思ったのは、昔ホンコン2号を作成した時より数段楽だった、ということですかね。
当時と比べたらはんだの経験の差もあるのでしょうが、基盤がかなり進化していて最小限の部品取り付けだけで作り上げることができました。

やはり完成品より自分で作った方が愛着も出ていいですね。作ること自体も楽しいですし顔06

皆さんも入手する機会がありましたらぜひ試してみてくださいVery Happy

ホンコン2.52号×PCMCIA拡張カード

前回の記事では内蔵のプリンタポートを利用して吸い出しを行いましたVery Happy

ポートの設定などは多少面倒でしたが、想定されている環境なので当然ながら問題もなく動作しました。

そこで今回はセット販売されているPCMCIA拡張カードを経由した場合にきちんと吸い出しが行われるのかどうかを検証してみたいと思います!


まずはPCMCIAアダプタ付きのノートPCを用意します。

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今回は我が家最年長のPURPOSEノートを使用します。
Windows2000なのが気になりますが、基本的な動作は同じでしょう。

これがPCMCIA拡張カードです。

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PCMCIAアダプタに挿します。

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ドライバを要求されるので、ホンコン2.52号に付属のCD内にあるドライバを選択します。

infファイルがたくさんあるので、とりあえず一番上(Nm2kMf.inf)を選んでみました。

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モデルが複数表示されたので、これも一番上を選びました。

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これでデバイスマネージャーを開けば、正常に認識されていることが確認できると思います。

認識されたら、ポートの設定を行います。
デバイスマネージャーから「ポート(COMとLPT)」を開き、新しく追加された「NetMos 9705 PCI Parallel Port」のプロパティを開きます。

こーどねーむ「ホンコン」を参考に、「リソースのフィルタ方法」を「割り込みを全く使用しない」にし、「レガシデバイスのプラグアンドプレイ検出を有効にする」にチェックを入れ、「LPTポート番号」をLPT1にします。

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今回はノートPCにプリンタポートが内蔵されていたので、先に内蔵のプリンタポートをLPT2に変更し、このNetMos9705をLPT1にして検証しました。

あとは前回の記事同様に「リソース」のタブから使用しているリソースをメモし、「winhongkong.dat」を編集するだけです。

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↓↓↓

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これで準備は完了です。


増設したアダプタとホンコン2.52号をプリンタケーブルでつなぎ、USBケーブルをつないで電源を入れます。

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吸い出しに使うソフトは「ドラッキーの草やきう」というゲームです。

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歯磨き粉で磨いてから挿したら一発認識されました!

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チェックサムもOKということで、早速エミュレーターで起動してみます。

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動きました。エミュレーターでのチェックサムもOKと表示されています。

ちなみにこのゲーム、コカコーラが協賛として入っていて、チーム名がアクエリアスだったりファンタだったりしますw

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わざわざアウトを「アウツ」と複数形にしてみたり、その下に発音記号まで付けちゃったりとよく分からないゲームになっちゃってますLaughing
他にも基本ピッチャーの投げる球は200km/h超えてる設定だし...なんかもう滅茶苦茶です(笑)

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ともあれ、これでPCMCIA拡張カードを使った場合のホンコン活用法がわかりました。

おそらくPCIカードで増設した場合も同じでしょう。
増設、ドライバ指定、リソース確認、winhongkong.datを編集、でいけると思います。

個人的には、このホンコン2.52号はなかなか気に入っています。
あとはGBやFCも吸いだせるように拡張基盤が発売されれば言うことなしなのですが...そのへんも期待していますよーVery Happy

久しぶりに...HONGKONG

長いこと私用で7MCを更新できていなかったのですが、その厄介事も終わり、ようやく自由な時間を取ることができました。
皆さん、お久しぶりです。

長い時間のせいで私の趣向も変わってしまい、今後の方向性がまたまた分からなくなりそうですが、気にせず今後は超個人的なことを書くことになりそうです。


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さてさて今回は、いくらか前にひぐらしさんのブログでも取り上げられた、HONGKONG2.52号についての記事を書きたいと思います。

遡ること数ヶ月前・・・(以下ひぐらしさんと同じ)

何やかんや連絡があって、サンプルとしてはるか昔私が作ったホンコン2号をお貸しすることになりました。

2号はまだまだ基盤も大きく、電池orAC電源で、拡張もできなかったため古い物でしたが、初めて作った電子工作でもあったので思い入れのあるものでした。

当時、ホンコンで使えるPCI/PCMCIA拡張カードを探すために動作するホンコンが必要だったようで、今回HONGKONG2.52号と同時に届いたこれらの拡張カードたちは無事その互換性チェックを通り抜けた製品たちなのでしょう。

今回は内蔵パラレルポートを使いましたが、機会があればこれらの増設ポートでも動作するかを試してみたいと思います。

はい、こちらがパッケージになります。

HONGKONG2.52

なかなかいい感じのパッケージに仕上がっていますね。「Buckuptool」は見なかったことにします(笑

中身はHONGKONG2.52号本体と説明書、付属CDです。このCDに拡張カードのドライバも入っています。

Contents

とりあえず手元にあったSFCカセットを用意します。

Game casette

超代表的な作品ですねVery Happy


プリンタケーブルとUSBを繋いで、カセットを差します。高輝度LEDが眩しすぎるぐらい光り始めます。

Plug in and go!

これで準備完了です。

そして付属CD内のクライアントソフト「WinHongKong」を起動します。
この際、Vistaの場合は管理者権限を与えないとソフトが起動しないので注意してください。

WHK

カセットがきちんとささっている場合、「タイトル」の所にゲームタイトルがきちんと表示されると思います。
この表示がおかしかったり、化けている場合はカセットを差し直したり、洗浄してください。
ひぐらしさんの記事のコメントを参考に、歯磨き粉を使ったら綺麗になりました。

上手く認識したら「ROMの吸い出し」をクリックします。
LEDがチカチカ点滅を始め、プログレスバーがいっぱいになったら吸い出し完了です。

WHK2

下の方に「チェックサムNG」と出たら失敗です。
カセットを指し直し、再度吸い出し直してください。

WHK3

上手く行ったら「チェックサムOK」と出ます。これで吸い出しは完了です。
WinHongKongと同じフォルダにsmcファイルが出力されていると思います。


試しにzsnesで開いてみました。

Chekcsum OK!

このようにチェックサムもOKです


こんな感じでエミュレーターの動作もばっちりです。

All ok!


久しぶりに見たホンコンは小さいしUSB給電だし拡張もできるしいいですね。
ぜひともFC、GBなどの拡張アダプタも販売してほしい物です。

昨今の著作権がらみの法整備もありますし、ひぐらしさんのいう「清く正しいアングラ」を心がけることは大切です。
中華PMPなどでオールドゲーム達を遊ぶ機会もあると思いますが、こういう時にHONGKONG2.52号(と拡張アダプタ)があれば多くの種類のゲーム機をカバーできます。

ちなみに、説明書にもあるWinHongKongのポート設定が難しかったので追記しておきます。

まずデバイスマネージャーを開き、「プリンタポート」のプロパティを開きます。

Device Manager

そして「リソース」タブを開き、「リソースの設定」項目にある「I/Oの範囲」を見ます。

Check Resource

私の環境では「0378 - 037F」とあるので、これをメモします。
(説明書にもある通り、ここが複数の場合はどちらもメモしてください)

そしてWinHongKongのフォルダにある「winhongkong.dat」をテキストエディタで開きます。


PORT1 FFF8
PORT2 FFF9
PORT3 FFFA


などと記述があると思うので、まずPORT1に先ほどメモした「0378」を記述します。


PORT1 0378
PORT2 FFF9
PORT3 FFFA


そしてPORT2、PORT3には順に一つずつ数字を増やした値を入力していきます。


PORT1 0378
PORT2 0379
PORT3 037A


これで完成です。
注意としては、16進数を使って記述する必要があるということです。

つまり、7、8、9の次は10ではなく、Aと入力します。


10→A
11→B
12→C
13→D
14→E
15→F


この法則に従って入力すれば、WinHongKongのポート設定も楽チンで行うことができます。