Agodaで「後で支払い」は絶対に選ぶな。選んでも諦めるな

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Agodaでホテルを予約する時に「後払い」を選択すると、独自レートと称して5%ぐらい高い料金を請求されるぞ。

さらに換算方法も意味不明で、実際の為替レート変動以上の金額を請求されるぞ。マジで意味が分からない。

詳しくは先達の嘆きを見てくれ。

 

 

香港行きを決めてホテルを予約する

GWに香港へ行くことにした。いつもなら飛行機もホテルもTrip.comで予約するのだが、

コロナ後で価格や掲載ホテル数が不安定だったため、個人的評判はあんまりよくないAgodaで予約してしまった。

香港のホテルがコロナ前と比べると尋常じゃないぐらい高かったのでつい安さにつられてしまったのだ。

 

全ての間違い「後で支払い」

ホテルの選別が完了して予約を行う際、最後の確認画面で「後で支払い」という項目がオンになっていたようだ。

自分で選択したわけではなく、初めからオンだったが。よく考えずそのまま予約したのがすべての間違いだ。

どうやらこれを選択すると現地通貨で決済されるわけではなく、Agodaが勝手に決めた手数料マシマシのクソ高レートで日本円に換算された金額が請求されるらしい。

1か月ほど経ってAgodaから届いた「支払いが行われました」というメールで金額がかなり高くなっているのに気づいた。

ネット検索してみたら阿鼻叫喚。今更キャンセルできないので後の祭り。終わってる。詐欺だろこれ。

 

①為替レートの罠

これはまぁわかる。

予約と請求に1か月程度の時間差があったため、その間に為替レートが変わっていた場合は当然ながら差額が出る。

その分だけ高くなっているなら理解できるのだが、今回は為替レートの変動分以上に請求額が増えていた

おいやっぱり詐欺だろこれ。

 

②終始日本円で表示される罠

個人的に最も罪深いと思うのがこれ。

初めから現地通貨で表示されていれば為替レートの差異が生まれることに気づけたのだが、Agodaは終始日本円でしか表示せず、最後の確認画面にだけ小さい文字で「レート変動のリスク」が書いているだけなのだ。

それをもって「書いてたよね?見落としたあなたが悪いよ!」という論法だ。

だが、普段買い物をするとき商品に「1万円」という値札が貼ってあれば、誰もが1万円を請求されると思うだろう

でも蓋を開けたらびっくり。「実は1万円じゃなくて100米ドルなので今のレートで1.3万円請求しま~す」とか言ってくるのだ。頭大丈夫か?

レジを通すときに小さい字で「実は外貨決済されます」なんて書いていても、買い物のプロセスのほとんどが日本円表示なわけで、レジ前の一瞬だけ「外貨ですよ」注意書きしたからといって許されるわけではないだろう。

 

③現地通貨でもない意味不明な換算方法

また、単純に現地通貨から日本円に換算して5%を上乗せした額を請求してると思っていたが、それも違うらしい。

Agodaの利用規約によると、後払い時はについてこう書いてある。

請求日のブルームバーグ レートに5%を追加したレート(「ブルームバーグ レート+5%」)を用いて計算されます。

上記に関して、各通貨への計算には、仲介通貨(通常はUSドル)が使用される場合があります。

何と後払い時は5%の上乗せだけでなく、いったん米ドルに換算されてから更に日本円に換算されるらしい。

おそらく注文時に現地通貨→米ドルに換算した金額で注文が確定し、実施の請求時に米ドル→日本円に換算した金額が請求されるんだろう。

なので、現地通貨と日本円のレート差だけでなく、現地通貨と米ドル、日本円と米ドルのレート差も関係してくるわけだ。

わざと複雑にしてバカから金を搾り取るリボ払いと完全に同じ。今回見事にやられたバカがここにいるんだが(クソ~)。

 

サポートに問い合わせ

こちらこちらの記事のように、サポートに問い合わせたら差額が返金になったケースを確認した。

これは試す価値がある。こちらを参考に電話でサポートに問い合わせた。

初めは「終始日本円で表示されているだろう。こんなのは錯誤を招く仕組みで、為替レート差損の存在に気付けるはずがない

という筋で攻めたのだが、「じゃあスクショをメールで送ってください」という言葉からメールでの対応に切り替えられ、最終的に「書いてたよね?見落としたあなたが悪いよ!」(意訳)でこちらの言い分は聞き入れてもらえなかった。1敗。

 

攻め口を変える

いったん仕切り直し、過去のレートを確認できるサイトで香港ドルの注文時と請求時のレートを比較。

その差額以上に請求されていた(レート差額の2倍ぐらい多くなっていた)ため、改めてサポートに問い合わせてその旨を伝えた。

(その際に「実は一旦米ドルに換算していて...」という事実を教えてもらったわけだ)

それでようやく「いったん社内で協議してみます」という言葉を引き出すことができた。

なるほどこの筋なら通るんだな。やはり過去の先達のやり方に倣うのが一番だ。

 

サポートから折り返しの電話が

その後サポートから折り返しの電話がかかってきた。

普通ならメールで回答が来るのだが「回答は電話でお願いできませんか?」と言っていたのだ。

メールだと即座にその場で追撃や追加質問ができず、相手のペースに持ち込まれてしまうのが分かっているからだ(上での1敗もそれが原因の一つ)。

電話で対応してくれたお姉さん(とてもいい人だった)には大変心苦しいのだが、同じ轍は踏まんよ。

 

んでサポートの言い分は「差額を返すことはできるが、Agodaポイントでしか返却できない」とのことだった。

ちなみに「ポイントは6か月で消える」。そして「6か月以内にAgodaを使う予定はない」(というか今後使うつもりは一切ない)。

ということで「いやーーー、6か月以内に使う予定は無いんですよ~~!(クソデカ溜息).........何とかクレジットカードで返金できませんか?」と聞いたら、渋々だが「再度協議します」との回答を引き出すことができた。

電話で返事をもらうことにしておいて本当によかった。

メールだとこんなやりとりはできず「ポイントで返金します。以上」と返事が来て終わっていただろう。

 

再度サポートからの折り返し電話

しばらくして再度折り返しの電話があり「差額をクレジットカードに返金します」との回答を得ることができた。

粘り勝ちだ。電話でのやりとりを継続した作戦勝ちでもある。

「カード会社によって日数は異なるが、最大で30営業日(1~1.5か月程度)で返金される」とのこと。

返してくれるなら少々遅くても構わない。勝ったぞ...!

(追記:結局、数日でカード請求額が修正されていた)

 

さいごに

これだけネットに被害報告が上がっているにもかかわらずAgodaが紛らわしい表記を改めていないことを考えると、ほぼ確実に狙ってこの詐欺的仕組みを活用していると考えざるを得ない。完全にリボ払いとおなじスキームだ。

それはそれで一つの戦略なんだろうが、このようなプラットフォームを積極的に活用したいかと言われると明確にNOである。

今回は例外的とはいえ不慣れなサイトで予約したことがそもそもの間違いではあるので、そこは反省点として残しておきたい。

これからAgodaの仕組みを調べ上げてうまく活用(搾取)する側に回るか、使い慣れたサイトに戻って安心を手に入れるか、ユーザーはどちらを選んでもいい。

個人的にはこのような詐欺的ともいえる仕組みにはもう加担したくないので、後者を選ぶつもりだ。

 

最後の最後に。

もし同様の経験をしてしまい当サイトに流れ着いたかたがいらっしゃれば、少しでも参考になれば幸いです(経験談などコメント残していただけると助かります)。

コメント(2)

tamiyan 返信

この記事はもっと広がってほしいですね。
Agodaは朝食付きプランで、予約直前に朝食が抜きになってたこともあるし、今回と同じように後払いで損したこともありました。
※これらは予約のスクリーン録画を取っていたことと、「嫌ならクレカにチャージバックするのでどちらでもいいです」といって一発でした。
ちなみに、agodaのやってる一連の詐欺スキームは悪質なため十中八九クレカが返金してくれます。

他にも、キャッシュバック込みで安い金額を表示しておきながら、そのキャッシュバック自体は2ヶ月後に自分でわざわざ申請ボタンを押さなければいけない上、60日で失効するなど、ユーザーから金をだまし取る悪意に満ちていて、早く炎上してほしいなと思ってます。

親会社のbookingも宿代未払で問題になるしExpediaも昨年炎上してたしで、海外のOTAでまともなとこってないんじゃないかと思います。。

sugar 返信

初めまして。
agodaにて、後払い決済を選択後(支払い3日前、旅程日1週間前)こちらの記事に出会いました。
ホテルを他に予約できそうになく、あきらめるか考えていましたが、返金されていらしたとのことで
クレジット会社とカスタマーセンターに問い合わせてみようと思います。

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