HPのサーバー機「ProLiant ML110 G7」をゲット。
NTT-XStoreで1万円少々の頃に購入し、殆ど使わないままホコリを被っていた物を譲り受けた。
今使っているPCを買ってから5年間ほとんどPCを弄っていなかったので、久々に色々と触ってみたい。何せ、知識がLGA775、DDR2世代で止まってるもので。
以下、事前収集した情報と実際に触ってみた情報がごちゃ混ぜになってるので、読みにくいところがあるかもしれないので注意してほしい。
コンピューター、プログラミング、モバイル、ガジェットなどエレクトロニクス分野を中心にネタを提供するウェブサイトです。最近は中国ネタにも注力中。かつてはHWD15向けのAndroidアプリ「HWD15 Status Notifier」を作ってたりしていました。
HPのサーバー機「ProLiant ML110 G7」をゲット。
NTT-XStoreで1万円少々の頃に購入し、殆ど使わないままホコリを被っていた物を譲り受けた。
今使っているPCを買ってから5年間ほとんどPCを弄っていなかったので、久々に色々と触ってみたい。何せ、知識がLGA775、DDR2世代で止まってるもので。
以下、事前収集した情報と実際に触ってみた情報がごちゃ混ぜになってるので、読みにくいところがあるかもしれないので注意してほしい。
■概要
ネットで色々と調べてみると、ML110 G7はサーバー機なのでデスクトップ用として使うには色々と不便があるようだ。例としては以下のとおり。
どれもサーバー機と考えると納得できるのだが...。起動時間が遅い:OSのブートが始まるまでに1分以上を要する。
対応メモリが少ない高い:DDR3 ECC Unbufferedと記載があるもののみ。
グラフィックがショボい:VGAメモリは16MB。GUI表示がやっと。
ファンが煩い:少々の温度上昇でファンがMAX稼働し聞くに堪えない。
内蔵サウンドなし。スリープ(S3)非対応(ハイバネーション(S4)には対応)。
一応サーバー構築の練習として使用する予定ではあるが、OSを複数入れてデスクトップとしても使ってみたいので、上記問題についても考慮してみたい。
■搭載CPU
CPUは3000円で買えてまともに動くエントリー向けCPUとして評判*のCeleron G530。
性能的には今使っているCore2 Quad Q8300とほぼ同等のようだ。
シングルスレッドでの性能を比較すると、現在使用しているCore2 Quad Q8300を若干上回る数字が出ている。PassMark CPU Benchmarks - Single Thread Performance
CPU性能比較表
PassMark CPU Benchmarks - High Mid Range CPU's
CPUパフォーマンス比較表-MAXIMUMs ROOM
総合的な比較ではCore2 Quad Q8300の方に軍配が上がっている。コア数が違うしね。
エントリー向けながら2コア2スレッドでそこそこ動き値段も安いとなると、ゲームや動画編集を行わないライトユーザーにとってはコスパ最高。こういうBTOのエントリークラスにもひっぱりだこだったんだろうね。
Wikiの動作確認済みリストによればCore i3やXeonでも動作するようなので、必要に応じて交換することも可能。頑張ればIvyも動くとか。
私の場合はさしあたって高負荷をかける予定はないのでそのままにする。
■メモリ
メモリはDDR3 2GBのものが標準搭載されている。
サーバーの環境テストや遊び用としては2GBあれば最低限大丈夫だろうが、まじめに使うにはせめて4GBは欲しい。
ただ、普通に売っているやっすいメモリは使えず、ECC(エラー訂正)対応のUnbuffered(UDIMM)メモリを買う必用がある(説明書P44参照)。
また、以下のメモリは使用不可能(説明書P46参照)。
LV-DIMM:低電圧メモリ。「DDR3L」とも。1.35Vと表記がある場合はこれ。
RDIMM:Registeredメモリのこと。ECCの有無は関係なく使用不可。
non-ECC DIMM:エラー訂正なしメモリ。普通のPC向け。もちろん使用不可。
実はECC付きだから大丈夫だろうと注文しかけていたメモリがRegisteredと分かり直前で注文を辞めた経緯があったり
Wikiに動作確認済みリストがあるので、きちんと確認しておこう。
私は結局SanMaxの1GB×3枚に目星をつけた。既存の2GBと併用すれば5GBになる。
容量の違うメモリを組み合わせるので、完全なデュアルチャンネルにはならないが。
1GB×2枚がデュアル、残りの1GB×1と2GB×1はシングルチャンネルになる。はず。*
チップセットが「インテル フレックス・メモリー・アクセス」に対応していれば、残りの1GB×1と2GBのうち1GBがデュアルチャンネルになるのだが、C204は対応していない様子。
わざわざ1GB×3+2GB×1なんてみみっちいことしなくても、Kingstonの4GBキット(2GB×2)が7000円もしないので、通常はこっちを買ったほうが賢いとは思う。
スロット4つとも埋まっちゃうので、将来的にメモリ増やしたくても増やせなくなるしね。
なお、メモリに限らず構成を変更する場合はBIOSリセットが必要になる場合があるようなので注意。
それにしても、メモリも高くなったなぁ。
■ファン
ML110 G7の厄介な箇所。電源投入直後は静かだが、温度が上がってきて一旦閾値を超えると電源オフまでMAXで回り出す。
このファンがまたやかましく、ドライヤーを使ってるんじゃないかと思うレベルの音量(いいすぎ。
画像引用元。定格で6,100rpmらしい。静音ファンは1500rpmぐらいですよ...。
温度変化を敏感に察知してファンを回してくれるのはサーバー用途としては嬉しいが、デスクトップとして使用する場合はあまり煩くなられるのも困ったところ。
PCショップへ行けば静音ファンなども多く扱ってあるので、交換することが推奨される。
ただ、付属のファンは特殊な6pin端子になっていて、BIOSでファンのチェックしているので、単にファンを交換するだけではBIOSで弾かれてしまう。
ファンを静音仕様のものに交換するには、この6pinコネクタを加工しなければならない。
HP ProLiant G7 ML110 静音化:独楽日記:So-netブログ
安いけど多難...。 hp ProLiant HL110 G7で自宅動画サーバ計画。 - flap around
上記記事が参考になる。
なお上記記事ではFANコネクタには偽装6pinだけを装着し、電源は別途変換ケーブルを使っているが、6pinから取ることも可能(偽装配線をした後、12VとGNDをファンにつなぐだけ)。
hp ML110 G7ファン静音化 « sea side she side
ヘアーサロン キューブのブログ HP「ML110G7」ファン交換
元のファンが不要であれば、ケーブルをぶった切ってハンダ付けすればわざわざピン用の部品を購入する必要はない。
なお交換するファンはWikiで推奨されている、
WA864Aファン用電源4分岐450円
OWL-FY0825L(8CMFAN)1180円
OWL-FY0925L(8CMFAN)780円*2個
を参考に。
OWL-FY0825Lは「80x80x25mm」、OWL-FY0925Lは「92x92x25mm」なので、それぞれのサイズに相応するものを購入すればよい。
各レビューでは、9cmファンは「ENERMAX UCTB9」、8cmファンは「OWL-FY0825L」をよく見る印象。ただ、HDDを4台繋ぐ場合は温度に注意。
選定が面倒くさければWiki推奨の物をそのまま買えばよいかと。
作業自体は簡単で、ファンを固定している青い部品を取り外し、購入したファンと取り替えるだけでOK。
■グラフィック
オンボードのVGAが16MBで、32bit表示すらできないステキ仕様なので、サーバー以外の用途で使用する場合はグラボ増設推奨。*
なお、PCI-Expressスロット(x16)がケース傍に位置するため、2スロット専有するような大型のグラボは取り付けられない。
が、性能低下と引き換えに無加工でx8スロットやx1スロットに取り付けることは可能だそうだ。
また、グラボ用の補助電源も無いので、必要な場合は別途変換ケーブルが必要。
というかそもそも電源が350Wしかないので、あまり大型の高性能グラボを載せることはできない。
ということで、一旦オンボードで触ってみて、使用に堪えない場合はGT610(GT520)等のローエンド格安グラボでも載せてみようと思う。
コンパクトかつ省電力な上、動画再生支援機能が付いているのでメディア再生ぐらいは可能になるだろう。
もしアレならメインPCに載せている9500GTをもぎ取ればいいし。
■PCI-ExpressスロットのGen設定
上記のグラボに限らず、PCI-Expressスロットに挿したデバイスが認識されない場合は、BIOSで
[PCI Express Generation 2.0 Support] を [Force PCI-E Generation 1]に設定してPCI-Expressの設定をGen1に固定することで動く可能性がある。
結局後日購入したグラボ「GeForce G210」やキャプチャボード「MonsterX3」はどちらも当初認識しなかったが、Gen設定を変更することで無事認識した。
後日発見したが、MonsterX3のサイトにもこの問題についてのQ&Aページがあった。
■サウンド
サウンドを内蔵していないので、PS3ボイチャ用に買った激安USBサウンドボードを採用。
音質は言うまでもないが、ゲームをするわけではないので。というか別に無くてもいい。
■起動時間の短縮
2chの報告によればOSのブート開始までに1分もかかるそうだ。それからOSの起動をするとなると結構な時間になる。
対策としては、BIOSロゴ、シリアルコンソール、iLOをオフにすることで起動時間の短縮が可能との書き込みがある。
BIOSロゴとシリアルコンソールは起動時にF9を押してBIOS設定画面から設定可能。
iLOは起動時にF8を押してiLOの設定画面を出し、「Settings」タブの内容を全てDISABLEDにする。この際、設定画面から抜けた後「Resetting iLO, Please Wait」の表示からなかなか進まなくて焦った(10分ぐらいかかる)。
なお、再度iLOを有効にする場合はセキュリティオーバーライドスイッチをONにする必要がある(DISABLEDにする時にこの旨を伝えるメッセージが出る)。
また、グラボ出力にした場合に起動時間が短縮されるという報告も。
これらを組み合わせれば更に早くなる?
■SATAのAHCI化とRAID
初期設定ではG7のSATAはIDEモードで動いているらしい。
おそい(確信)
これをAHCIモードに変更するには、こちらの記事の【内蔵SATA ControllerのRAID有効化】の項目を参考に、BIOSから「Enable SATA AHCI Support」を有効にする必要がある。
ただ、途中で変更すると再フォーマットが必要になるらしいので、システム構築をする前に設定を変更しておこう。
また、同項目から内蔵のRAIDを有効にすることもできるが、その場合は別途CDから管理ツール(ACU)を起動する必要がある。一連の流れはこちらの記事を参考に。
ついでに「Drive Write Cache」も有効にしておけばいいんじゃね?
RAIDを組んでいないとき→BIOS上で「Drive Write Cache」を有効に
RAIDを組んでいるとき→ACU上で「物理ドライブライトキャッシュ状態」を有効に
HP コミュニティ - BIOS上での「Drive Write Cache」の有効化とACU上での「物理ドライブライトキャッ...
■ということで、
ネット上に公開されているレビュー等の情報を総合し、大体の方針が決まった。
というか、ほとんど自分用のメモだなこれ。
今回かかる費用はメモリ増設3500円+ファン加工2700円+グラボ代。
増設するメモリ量とグラボの種類によって費用が変わってくるので、そのへんはお財布との相談ということで。
あまりに金額が掛かるようだったらマザボを替えてしまってG530の内蔵グラフィックを使うことも考えたが結局それほどではなかったし、そこまで大事にするならそもそもメインPCを組み直した方がいいなぁなんて考え始めたら収集がつかなくなったのでやめた。
ということでこれでようやくハードの準備ができた。何だかハードを用意しただけでホッとしてしまった。
肝心なのはこれからの構築なわけで、まだまだ一息つける段階んじゃないんだけどね...。
とりあえずサーバー用OSとして手元にあるWindows Server 2008、Linux系(CentOSか何か)、デスクトップ用OSとして余っているVistaが候補。
とりあえずVistaをインストールしてみたんだけど、長くなるので次回に書きたいと思う。
プライベートが忙しくなってきたので、次がいつになるかちょっと未定なんだけど・・・
*まーもし全てシングルでしか動作しなくても、体感的にはさほど変わらないらしいので構わない。
*Celeron G530は「Intel HD Graphics 2000/3000」内蔵グラフィックを搭載しているが、C204チップセットが内蔵グラフィックに対応していないので使用できない。
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