久々にHDDのデータを整理していると懐かしいデータが出てきた。
「ROCKMAN」「rmx」という文字から想像できるかもしれないが、これは昔ゲームバンクが発売していたロックマンXのPC移植版。
パッケージはこんなんだったらしい。
コンピューター、プログラミング、モバイル、ガジェットなどエレクトロニクス分野を中心にネタを提供するウェブサイトです。最近は中国ネタにも注力中。かつてはHWD15向けのAndroidアプリ「HWD15 Status Notifier」を作ってたりしていました。
久々にHDDのデータを整理していると懐かしいデータが出てきた。
「ROCKMAN」「rmx」という文字から想像できるかもしれないが、これは昔ゲームバンクが発売していたロックマンXのPC移植版。
パッケージはこんなんだったらしい。
「らしい」というのも、我が家にあるのは数年後にサイバーフロントから廉価版として発売されたバージョン。
とはいえ起動時に「GAMEBANK presents...」と表示されるので中身は同じものだろう。
1995年に発売された製品なので当然Windows95向けとして発売されている。
後方互換があるOSでも動くようで、後に発売された廉価版は95/98/Me対応と記載されていた。互換モードを使えばXPぐらいまでは動くか?
ちなみにWindows 10 64bit上で互換モードで起動しようとしたが起動時にDirectDrawエラーで死んでしまった。
Win95の時代ということは16bitアプリケーションっぽいので、64bit環境で動かないのは流石に仕方がない。
ハードウェアの性能が桁違いの今ならエミュレータを作れば済む話だろう。
しかし時は1995年。いくら元がスーパーファミコンのソフトとはいえ、Windows95への移植は制約が多かったのだろう。
事実Youtubeで比較動画を見ると、細かいエフェクトや仕様がかなり異なっている。
音源についてはMIDIボードの影響を大きく受けるためしょうがないとしても、全体的にショボさを隠し得ない。
とはいえゲームとして破綻すること無く移植されているし、SFC版を知らなかった当時の自分としては特に不満はなかったように記憶している。
Youtube上で見つけた他の動画も見ていると、私が所有している日本語版よりも音声のラグが少なくSFC版に近いように感じた。
↑オープニングの文字表示時のカタカタ音やロックバスター連射時の音がきちんと小刻みに聞こえる。
一方で日本語版がこちら。
全体的に音がズレていてラグっぽく、また連続して鳴る音が歯抜けになって聞こえる。
この動画は仮想環境のWinMe上でキャプチャしたものだが、実機で動かしていた頃から同じ現象なのでVMのせいではない。
テスト動画: PC版「ロックマンX」をWindows Xp mode + Windows 95互換モードで無理矢理動作させてみた ※1996年発売のゲームバンク版(Windows 95専用ソフト)を使用。メーカー推奨の動作環境ではないため、本来の動作とは異なる場合があります pic.twitter.com/upQ7uTRzj8
-- CAPコブン (@capkobun) April 28, 2018
同じことを試していた先達の動画を見つけたがやはり同じ。謎だ。ローカライズ作業で劣化したのか?
一番初めに紹介した動画の中でもネタにされていたStephen Rozner氏。
どうやらこの人がPC版の移植を担当したようだ。
そして動画内で「It's the same guy!(同じ奴じゃねぇか!)」とネタにされていたこの画像。
ここにも同氏の名前が。そう、Stephen Rozner氏はFC版ロックマンのPC(DOS)への移植もしていたようだ。
そしてこれが全くの別ゲーになってしまったクソ移植として有名らしいのだ。
SFCからDOSへの移植っていうのも結構制約が大きくて大変だとは思うが、たしかに色々とひどい。
(逆に、これに比べれば今回のロックマンXはなかなかの出来だと個人的には思うが)
ちなみに同氏へのインタビューを元に作成された記事によると、元々はCapcom USAの一員だったそうだ。
社内スタジオで開発するはずだったが頓挫してしまい、開発委託先を探している間に自分で移植版を作り始めてしまったという猛者っぷり。
結局Capcom USAを去った後に会社を独立して完成させ、パブリッシャーの許可を得て発売までこぎつけたそうだ。
前職でストリートファイターのC64移植やDOSのPocket Rocketsを開発するなど、元々ゲーム業界の人間だったからできた芸当だろう。
日本語版では「GAMEBANK presents...」と表示されるシーン、英語版ではROZNER LABS SOFTWARE GROUPと同氏の会社ロゴが表示されている。
ロックマンX以降の作品にRozner氏が関わっているかどうかは知らないが、次作のX3はPS版から完璧に移植されたようだ。
私自身もX3、X4ともにPC版で遊んでいたが、移植元と比較しても違いが分からなかった。
Rozner氏の技術力が向上して完璧に移植できるようになったのか、別会社が手掛けたのか、完全にエミュレーター化されてしまったのか真相は分からない。
移植版として出来が素晴らしいことに越したことはない。が、比較してあれこれ違いを見つける楽しみ方ができなくなってしまったのは少し寂しい気持ちもある。
現在、PS4/Switch/Xbox/PC(Steam)向けにロックマンX~X4、X5~X8を収録したアニバーサリーコレクション版が発売されている。
画面の比率や映像を見る限り残念ながらRozner移植モデルではなさそうだが(しつこい)、これまで移植版が出てなかったタイトルも網羅しているので今買うならこれだろう。
私はさっきYoutubeでX3の動画を見てしまい懐かしさが溢れ始めているので、昔のディスクをどこに置いたか思い出す作業に入りたいと思う。
スーパー1500シリーズ懐かしい。メディアカイト懐かしい。色々な移植作品が発売されていたなぁ...。
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