msconfigの「システムサービスを読み込む」をチェック外したらログインできなくなって死んだ話

Windows11のDell PCを買ってから、USBメモリ上のExcelファイルを上書き保存すると.tmpがファイルが消されずに残り続けるようになった。

わりと既知の現象らしいが、これと言って明確な解決方法が見つからない。

そんななか、Yahoo!知恵袋

msconfigから システムサービスを読み込む のチェックを外してOKを押して再起動する

と書いてあったためやってみたら、ログインが一切できなくなった。どうして。

 

 

そりゃおめぇWindowsの全システムサービス止めたらアカンやろがい

ログインするためのサービスも止まるため、ログイン画面で何もできなくなる。

あたりまえ体操~。ということらしい。

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「暗証番号(PIN)をセットアップする」をクリックしてもエラーメッセージが出るだけで反応なし。いきなり詰んだ。

アホー知恵袋の罠か?

 

復元を試みる

このへんを参考にShiftキーを押しながら「再起動」をクリックして起動オプションを表示する。

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「トラブルシューティング」を選択する。

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「詳細オプション」から、「システムの復元」や「スタートアップ修復」を試みる。

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が、システムの復元ポイントは一つも無く、スタートアップ修復も失敗。

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セーフモードで起動してもログインできないまま。

コマンドプロンプトを立ち上げてAdministratorを有効にしても効果なし。

 

Bitlockerがクソうざい

Bitlockerが有効になっているらしく、何かする度に「回復キー」の入力を求められる。

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回復キー自体はMicrosoftアカウントにログインすれば確認できるが、何か一つ操作する度に48桁もある数字を手入力するのは本当に大変だった。

 

さらに悪化させてしまう

「このPCを初期状態に戻す」を選べば全データ消去と引き換えに復旧はできるのだが、できればやりたくない。

ふとスタートアップ修復が失敗した時のログファイルを確認すると、

c:\efi\microsoft\boot\cipolicies\active\{****************}.cip が破損しています

とあったため、このメッセージで検索したら5chのスレッドがヒットした。

どうもそのメッセージだとこれらしいけれど、インストールメディア内にも存在しているので修復するのは可能だろうな
\efi\microsoft\boot\cipolicies\active\{cdd5cb55-db68-4d71-aa38-3df2b6473a52}.cip
11だとEFIシステムパーティション内にあるようだから、bcdboot C:\Windows /l ja-JPとすれば修復されるだろうと思う

これを信じて「bcdboot C:\Windows /l ja-JP」を実行したが何も改善せず、更に「トラブルシューティング」「詳細オプション」から「このPCを初期状態に戻す」ボタンが消えてしまった。どうして。

 

もうリカバリすらできなくなった

手詰まりの状態ながら「データさえ諦めれば『このPCを初期状態に戻す』でリカバリすれば何とかなる」という希望があったが、それすら自ら絶ってしまった。どうすりゃええねん。

 

SupportAssist OS Recoveryに助けられる

DellのPCには「SupportAssist OS Recovery」という独自のリカバリ機能があることを思い出した。

PC起動時Dellロゴが表示されたらF12を押し、ブート選択画面を出すとこんな画面が現れる。

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そこでSupportAssist OS Recoveryを選択すると、Dell専用のリカバリ画面が出る。

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「やった!最悪でも全リカバリで復旧できる!」と思いリカバリしようとしたが、その他にも「修復」というメニューがあることに気づいた。

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これを選択して進めていくと、何とおかしくなる直前の修復ポイント(Windowsの復元ポイントとは違うDell独自のもの)が取ってあった。神よ!!

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この修復ポイントを選択して復旧したところ、無事サインインできるようになった。

 

あってよかったDell独自機能

メーカーの独自機能ってあまりお世話になる機会がない印象なんだけど、今回はがっつり助けられた。

仕事でもDellのPCを使う機会は多いため、Windowsの知識だけでなくメーカー独自機能についても勉強しておくといいことがあるんだぁと。

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