以前、「XiaomiのMi Videoというアプリを使えば、Youtubeを広告なしで観られる」という記事を読んだことがある。
個人的にはYoutube Vancedを愛用しているのだが、Googleからの圧力により開発が終了している。
後続としてインストールしたNewPipeは「Youtubeクライアントの代替」とは違うコンセプトなので、この記事に書かれている通りのことがMi Videoで実現できるのであれば大変ありがたい。
全くYoutubeが見られない
早速Mi Videoを起動してみたが、スマホ内に保存された動画しか見ることができない。
これじゃあただの動画プレーヤーじゃないか。話が違うぞ。一体どういうことなのか。
思わぬ落とし穴があった
Playストアでアプリのレビューを見てみると、同様の問題に直面している人がちらほら見つかった。自分だけの問題ではないらしい。
気になって更に読み進めると、Mi Videoのスタッフが「Regionを確認してみて」と返信しているのを見つけた。
もしかして、これが原因か...?
スマホの地域設定を変えてみる
そういえばカメラのシャッター音を消すために、スマホの設定から「地域」をアメリカに変更していたんだった。
実はXiaomiスマホは地域を変更することでカメラのシャッター音を消すことができる。
ので、購入直後にまず地域をアメリカに変更するのが習慣になっていた。
もしかしてこれが原因では...と思い地域を日本に戻してMi Videoを再起動してみた。
見事、このようにYoutubeが観れるようになった!
「おすすめ」など各ジャンルの動画が観られるだけでなく、右上の人形アイコンをタップしてGoogleアカウントでログインすれば、自分のGoogleアカウントで登録しているチャンネル等の情報を引き継いで視聴することもできる。素晴らしい。
シャッター音が消えない
無事Youtubeは見れるようになったものの、地域を日本に戻すとカメラのシャッター音を消せなくなる。
別にシャッター音が鳴ったとして困ることはないのだが、可能であれば消したい。でもYoutubeも観たい。
そんな欲張りなことを考えていると「他の地域にも変えてみれば両者のいいとこ取りができるんじゃないか!?」と思いついた。
いくつか適当な地域を試してみたところ、こういう結果になった。
地域 |
シャッター音 |
Mi Videoの状態 |
備考 |
日本 |
消せない |
Youtubeあり |
|
台湾 |
消せる |
Youtubeなし |
アメリカと同じ |
韓国 |
消せない |
Youtubeなし |
最悪 |
香港 |
消せる |
Youtubeなし |
代わりに映画タブが出現 |
やはり地域設定によって使える機能が違うということらしい。
どちらもダメな韓国は論外として、香港に変えたときに映画タブが出現し、中国ドラマ等が見られるようになるのは面白い発見だった。
個人的に中国語学習の一環として中国ドラマを見ることが多いので、これは活用させてもらおう。
他の地域も調べてみる
Googleで「mi video region」などと検索してみると、地域設定によって他にも色々と機能が変わるらしい。
ここでオススメされていたイギリスとシンガポールを選択してみたところ、シャッター音は消せるしMi VideoにYoutubeがある状態になった。完璧だ。
ちなみにイギリスだとシステムアプリ内の広告が出てこない代わりに「テーマ」が消えるらしい。
シンガポールは最大音量の制約がないため、他の地域より大きな音が出せるようになるとか。
(機種によっても違うらしい)
Googleアカウントしか対応していない
ということで最高の視聴環境を手に入れた訳だが、Mi Videoには一つだけ欠点がある。
Youtubeは一つのGoogleアカウントに複数のYoutubeチャンネルを作ることができる(ブランド チャンネル)。
Youtube公式アプリやVancedではそれぞれのチャンネル毎にログインしてチャンネル登録や視聴ができるのだが...
このように、Mi VideoではメインのGoogleアカウントしか選択できない。
そのため、自身で動画投稿などをしていてブランド チャンネルを持っていたとしても、そっちで登録したチャンネルの動画を見ることはできない。
Mi Videoを使用する場合は、メインのGoogleアカウントでログインした状態でしか使用できないので注意が必要だ。
地味に広告が多い
あともう一つ、地味に広告が多い。
確かに動画内の割り込み広告は出なくなるので十分ありがたいのだが、アプリ内の至る所に動画とは関係のない広告が出てきて邪魔に感じる。
動画視聴中も動画の下に広告が出てくる。結局広告を見ることになるんだったらYoutube Vancedでいいじゃない、ということに...。
プリインアプリが盛り盛りに
どうやら地域を変更する度にその地域に合わせたアプリがインストールされる模様。
アプリ保管庫はXiaomi製(Google Discoverを有効化しているので役に立たない)。
TikTokは既にインストールしているのに、さらに勝手にインストールされて2つになってしまった。
LazadaはシンガポールのAmazonのようなお買い物アプリ。
iQIYIは中国の動画サービス。香港に変更したときの映画タブの正体はこれか。
eBayはいったんアメリカに戻したからインストールされたか。
最適な地域を見つけるために色々と地域を変更してみるのもいいが、こんな感じで後片付けが面倒くさいのであまりお勧めしない。イギリス一択で。
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