愛用していたモバイルバッテリーが壊れた。
20000mAhの大容量と60W充電対応で安心感の塊だった反面、持ち歩くには微妙に重くて使いにくかったので、これを機に10000mAhのものに買い替えることに。
初めはAnkerを候補にしていたが、最終的にXiaomiのモバイルバッテリーを購入した。
候補① Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)
まず候補に挙がったのがAnker Power Bank (10000mAh, 22.5W)
コンパクトでストラップケーブルつき。22.5W対応で200gと軽量、スペック的に申し分なしで万人にお勧めできる一品。
Amazon価格3500円。
候補② Xiaomi 22.5W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)
もう一つの候補がXiaomi 22.5W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)
こちらはケーブル内蔵モデル。22.5W対応で213gと①とほぼ同性能でコスパ良。
ただし厚みが26.9mmある。①の厚み16mmと比べて11mmも厚く、スマホに重ねて充電しながら持つにはちょっと厳しい。
Amazon価格2200円。
候補③ Xiaomi Power Bank 10000mAh 22.5W Lite
そして最後の候補がXiaomi Power Bank 10000mAh 22.5W Lite
22.5W対応で214gと①②とほぼ同性能で、コスパは3つの中で一番(Amazon価格1660円)。
他と比べると寸法が縦長だけど厚さが15mmなのでスマホに重ねて持つのも問題なさそう。
欲を言えばもうちょっと急速充電したいけど...
欲を言えばせめて30W充電したかったんだけど、AnkerもXiaomiも30W対応なのは20000mAh以上のモデルしかなかったため妥協。
ちなみに3製品とも22.5Wと書いてあるが、これはHuaweiのSCPプロトコル(10V⎓2.25A)に対応しているスマホのみ有効で、それ以外のスマホでは20W( 10V⎓2.25A / 9V⎓2.23A )がMAXとなる。ちょっとタイトル詐欺っぽい...
(追記)なんてことを書いた翌日に10000Ahで33Wのケーブル内蔵モデルがグローバルで発表された様子。
22.5Wのケーブル内蔵モデルが105.2 × 26.9 × 65.2mmなのに対し、33Wモデルは80.9 × 26.0 × 65.9mmと更にコンパクトになっているのには驚いた。完全に上位互換。
結局、候補③ Xiaomi Power Bank 10000mAh 22.5W Lite を買った
普通は「迷ったらAnker」なんだけど、今Xiaomiのスマホを使っているのでXiaomi製の③を選択。
裏面のメーカー名以外、外箱に日本語は一切なし。ザ・安モデルといった様子。
内容物。本体、保証書の他に使いやすそうなきしめんAtoCケーブルが付属している。
保証書と説明書は一応日本語でも書かれているが、シールか何かが張り付いて破れているあたりがXiaomiクオリティ。
スマホと重ねて使うにはちょっと幅が厳しいがギリギリ許容範囲内
サブで使っている10000mAhのモバイルバッテリー(幅68mm)がスマホと重ねて使うのにちょうどいい幅だったので、本品(幅73mm)も大して変わらないだろうと思っていたが、5mmの差は思っていたより大きかった。
比べてみた所、ぱっと見た感じでは大した違いはなさそうなのだが、実際に持ってみるとちょっと大きくてホールドしづらい。
68mmの方はスマホの横幅よりちょっと小さくて、重ねたときに背面がちょうどいい曲線になりホールドしやすいのだが、73mmになるとスマホとほぼ同じ幅になるためスマホの厚みが2倍+になったような感覚。
持てないことはないので慣れたら大丈夫そうだが、「思っているよりは一回り大きい」ということを理解したうえで買った方がいい(重量しか見てなった...)。
TypeAポートの充電性能を確認してみる
物は試しとTypeAケーブルでXiaomi 11T Proに接続してみると、驚いたことに「MI TURBO CHARGE」表記で充電が開始された。
MI TURBO CHARGEは一般的には30W以上の充電規格だが、Xiaomi非純正の33W充電器を検証したときは「QC 3.0 Class Bの27W」でもこの表記になった。
ただこのモバイルバッテリーは27Wも出ないはず...謎。
こちらの記事のMI TURBO CHARGE一覧表を見ても27Wからなのだが、
Xiaomiのスマートフォンは、Mi 8 / Mi MIX 3まではQualcomm Quick Charge 3.0対応の18W ACアダプターが付属していました。
との表記もあるので、もしかしたらQC3.0 18WでもMI TURBO CHARGE表記になるのかもしれない。これは知らなかった。
USBチェッカーで測定してみたら確かに18Wで充電できている。
充電モードも「QC3.0」と判定されているので、QC3.0 18Wで充電されていることは間違いなさそう。
ただ公式サイトのスペック表では充電規格は
- 5V⎓3A
- 9V⎓2.23A
- 12V⎓1.67A
- 10V⎓2.25A
のみでQC3.0 18Wの記載はない(数字的に上3つがUSB/PDで一番下はHuawei SCP)。
まぁ今時の充電機器でQC3.0に対応していない筈がないので、スペック表に記載されていないだけだろうが。
TypeCポートの充電性能を確認してみる
次はTypeCケーブルでXiaomi 11T Proに接続してみたところ、「高速充電」表示になった。
前回の検証でもUSB PD充電の時この表示になっていたため、TypeC接続時はUSB PDで20W充電されていると思われる。
残念ながらUSBチェッカーがTypeC接続時に反応(通電)せず確認できなかったため、代わりに
スマホ側で「電話」を起動して*#*#6485#*#*と入力し、隠し画面を表示することで充電中のバッテリー情報を確認してみた。
MU_000: PD_PPS とあるように、USB PDのPPSで充電できていることが分かる。また、
MB_04: -1763000 から1763mAで充電されていることが分かる(この項目はバッテリーの消費電流量なので充電時はマイナス値になる)
先ほどの充電規格と照らし合わせるとおそらく「12V⎓1.67A」で充電されているものと思われる。
2ポート同時充電してみる
TypeCとTypeAの2ポート同時充電してみたところ、どちらもUSB 5V/3Aと思われる充電モードになった。
TypeAの方は5Vで充電モードはUnknown(普通のUSB充電)表記だった。
TypeCの方は
MU_000: USB_DCP 表記となり、こちらも素のUSB充電モード(5V/3A)で充電されていることが分かる。
公式サイトのスペック表では「(3ポート)5V⎓3A」との表記だが、2ポートでも5V/3A充電されると思われる。
まぁ単一ポートでMAX 20Wの製品に複数ポートで急速充電を求めるのは酷なので、こんなもんでしょう。
ということで、
機能的には可もなく不可もなく。サイズ的にはちょっと大きいけど許容範囲内。
コスパを考えると十分に価値のある製品という感想。
Ankerと比べてサイズ的には不利になるので、コスパより快適性を求めるのであればAnker一択。
今回は「Xiaomiスマホを使っている」という点が大きくてこちらを選んだが、それがなければAnkerを選んでいただろう。
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