今朝、Sugarsyncに登録しているメールアドレスにこんなメールが届いた。
件名: 重要:SugarSync 無料プランの終了
差出人: "SugarSync"
日付: 2013年 12月 11日(水)5:37 am
SugarSync ユーザーの皆様、
SugarSync をご利用いただきありがとうございます。2014 年 2 月 8 日以降、有料サービスに移行することをお知らせいたします。引き続き SugarSync をご利用いただくには、アカウントをアップグレードしていただく必要があります。この変更はしばらく前から計画されていました。この変更により、お客様へのサービスを向上させ、追加のサービスと機能を提供して、SugarSync ユーザーがさらにサービスをご活用いただけるようにします。SugarSync をご愛用いただいている皆様にどの年間プランでも初年度に 75% の割引をご提供いたします。60GB プランならわずか $18.75 から始まります。この割引サービスは、12 月 16 日までです。
※太字は当方によるもの。
ニュースサイトであるTechCrunch英語版にも有料化に関する記事が掲載されている。
SugarSync, a gladiator in the long, hard battle that is hosted cloud storage, has decided to go mercenary. The company announced today that they will offer a "paid-only" service model, doing away with their free storage tiers.
Cloud Storage Service SugarSync Abandons Freemium For A Paid Account Model | TechCrunch
※太字は当方によるもの。
■正直もう使っていない
正直な所、現在クラウドストレージサービスはDropboxとBox、稀にSurdocしか使用しておらず、Sugarsyncのアカウントは死蔵してしまっている。
かつては、不意にデスクトップ上に置いた文書ファイルや作業ファイルを外からでも取り出せるよう、Sugarsyncを各PCにインストールしていたのだが、現在ははじめからクラウド上で文章作成をして一元管理できるようにしている。
Google Docsや各種テキストサービスの普及により、Sugarsyncを使用する理由はなくなってしまった。
数カ月前にはSugarsync.jpより「一年以上使っていないアカウントは削除する」との連絡が来ていたので、同様の状態のユーザーも多かったのではないかと思う。
SugarSyncでは、適正なアカウント利用を推進するため、SugarSync.jpで会員登録いただいた方のうち1年以上の不使用アカウントについて9月末より順次削除を実施してまいります。SugarSyncを1年以上利用されていない方のアカウント削除のお知らせ
■Sugarsync.comとSugarsync.jpの関係
Sugarsyncについていつも疑問なのが、Sugarsync.comとSugarsync.jpの関係。
私のメインアカウントはSugarsync.comから登録したのだが、Sugarsync.jpが出来てからはSugarsync.comにアクセスしようとしてもSugarsync.jpに飛ばされてしまう。そのくせログイン画面には
ご注意:2010年12月13日以前にSugarSyncにお申し込みされたお客様は、大変お手数ですが、こちらからログインしてください。
と、Sugarsync.comからログインさせる対応。
おそらくこの2010年12月13日あたりでBBソフトサービス社が日本におけるSugarsyncの権利を取得したのだろうが、同一画面からログイン出来ないということは、両者は全く別のインフラで運用されている別サービス(但し運用方針は同じ)と考えて良いのだろうか。
現在、Sugarsync.comから申し込みをしようとすると有料版の30日トライアルが表示され、無料版には登録できないのは先に伝えたとおりだが、Sugarsync.jpの方は未だに5GBの無料版への登録が可能だ。
本家の有料化報道と同時期に「無料アカウントへのメールサポート終了」の告知が出たことを考えると、「日本語版は無料サービスは続行するが、メールサポートは打ち切るよ」ということなのかもしれない。
■結局はマネタイズの問題
本件からは群雄割拠のクラウドストレージサービスでマネタイズするのは老舗のSugarsyncでも難しいということが伺える。
こういうサービスの基本的なビジネスモデルは「容量の少ない無料サービスを使ってもらい、気に入ったら大容量の有料版を買ってください」という流れだと思うが、それではペイしないということだろうね。
「無料版しか使わない」と思っている層も取り込めるよう、低コストで済むプランを増やすのはアリなんじゃないかと思う。本家の最低価格が60GB/月7.49ドルなのに対し、日本版は30GB/月525円ともうひと回り小さいプランを用意しているように。
私のようなライトユーザーにとっては、例えばDropboxの有料プランを見たら、「いや、100GBとか要らないからもう少し安くならない?」と思うのだが、Sugarsync.jpはその点いい線を行ってるのではないかと思う。
ま、いずれにせよ、冒頭で紹介したBoxが50GB(ちょくちょく行われるキャンペーンを適用した場合)、Surdocが100GBを無料で提供していることを考えると、ただ容量が大きけりゃいいってだけではアドバンテージにはならないので、各社サービスを拡充してマネタイズに苦心しているんだろう。
なーんてことを、万年無料ユーザーの私なんかが語っちゃったら怒られてしまうね。クラウドに限らず、全てのビジネス分野においてマネタイズってのは一番苦労する点なのだから。
結論:無料で使い続けたいならSugersync.jpを利用しよう。ただ、こちらも無料版が続行すると決まったわけではないのでそのうち有料化するかもね。
その時は潔くDropboxかBoxにでも引っ越ししよう。
追記:世を騒がせた「MEGAUPLOAD」の作者キム・ドットコムによる新たなストレージサービス「MEGA」も有り。先入観は抜きにして、洗練されたUIと50GBという容量には惹かれるものがある。
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