[Xiaomi] Mi 11 Lite 5Gで使える最安33W充電器を1000円で購入

Xiaomi Mi 11 Lite 5Gを買ってからというものの、色々なトラブル遭遇したりなんかして楽しいスマホライフを送っているわけだが、兼ねてより欲しかった予備の33W充電器を追加で買うことにした。

あれこれ文句を言いながらも、薄型でスペックがそこそこ良いから職場でこっそりスマホをいじる時間が増え、電池の減りが早くなってしまったのだ。

 

Amazonの公式Xiaomiストアがオススメ

Xiaomi公式グッズはAmazonの公式ストアから手軽に買うことができる。

(追記:現在は20W充電器と120W充電器が追加で販売されている)

公式の33W充電器は2000円程度でお手頃。本体付属の充電器と違ってTypeCとTypeAの二口になっているのもよい。

ただしTypeA接続時は27Wまで、また同時に2口使うとターボ充電は不可とのことなので、33W充電目当ての場合はUSB PD対応のTypeCケーブルを単独で使おう。

ちなみにXiaomiスマホ付属充電器は上記の充電器と違い、TypeAなのに33W出るそうで。

これは充電器とケーブルのTypeA端子に独自のUSB PDピンが追加されているかららしい。

そのため、付属充電器に社外ケーブルを使うと33W充電はできなくなるようだ。

 

 

いつもの悪い癖(安物買いの銭失いフラグ)

そのまま純正品を買えばいいものを、いつもの悪い癖でアリエクを探してしまった。

Xiaomi純正品は2000円以上の値付けでAmazon公式より高いためパス。

更に探すと非純正で33Wターボ充電を謳うものが出てきた。本体が800円、ケーブル付きでも1000円程度だ。

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前述のとおり33W充電器はケーブルが特殊で社外品だと33W充電ができないため、ケーブルも一緒に注文。

 

アリエクのレビューは信じてはいけない

レビューを見ると大絶賛だったのもあり思い切ってポチった。一か月待ってようやく到着。

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伝票には「小米公式33W充電器」と噓八百。流石である。

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中身はMiロゴの入ったケーブルと手書きで「33W」と書かれた充電器。

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充電器は純正品そっくりのデザインだけどMiマークがないのでパチモノ臭い。

MDY-11-EFXiaomi純正30W充電器の型番なのに33Wの文字とアウトプット表記に11V 3Aがあるのも矛盾している。

ケーブルの方はパッと見は純正っぽい仕上がりだがおそらく偽物だろう。

 

さっそく充電してみる

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はいダメうんち論外ッ!!!!

Mi 11 Lite 5Gでターボ充電時に出る「MI TURBO CHARGE」ロゴが出ない。

というかQuick Charge充電時に出る「高速充電」すら出ない。なんだこれ

 

不可解な挙動

これはゴミ掴まされたか?と思ったものの、ひるまず追加検証。

すると

  • Mi 11 Lite 5G付属充電器+ゴミケーブルで充電してみると「高速充電」が出る。
  • ゴミ充電器+Mi 11 Lite 5G付属ケーブルで充電してみると「MI TURBO CHARGE」が出る(小数点以下%表示は出ない)

ということで、一応充電器自体はターボ充電に対応しているが、ケーブルが純正ではなく難ありの様子?

 

Mi 11 Lite 5G側でチェック

本来なら↑こういうテスターで計測するべき状況だが持ち合わせていないため、Mi 11 Lite 5G側でどう認識しているかチェックする。

「電話」を起動し、*#*#6485#*#*と入力すると隠し画面が表示される

この画面では詳細バッテリー情報を確認することができる。

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これは付属の純正充電器+純正ケーブルの組み合わせで充電した場合。本体は「MI TURBO CHARGE」表示(小数点以下%表示あり)

MU_000: PD_PPS とあるように、USB PDのPPSで充電できていることが分かる。

またMB_04: -3309066 からおよそ3300mAで充電されていることが分かる(この項目はバッテリーの消費電流量なので充電時はマイナス値になる)

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そしてこれが今回届いたゴミ充電器ゴミケーブルの組み合わせ。本体表示なし。

USB_DCPというのはそこらへんの普通の充電器を挿した時と同じ表示なので最も遅い充電タイプ

電流値が1.5Aなので、おそらくUSB PDもQCも対応していない時の5V 1.5Aで充電されている。

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純正充電器+ゴミケーブルの場合。本体は「高速充電」表示。

USB_PDとして認識されているがPPSではないので、ゴミケーブル例の5つ目のピンは機能していないようだ。

一応PD充電はできているからか電流値は2.6A程度出ている。

こちらでいうUSB PDのFixed 5V 3A=約13Wの例と同じだろう。

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ゴミ充電器+純正ケーブルの場合。本体は「MI TURBO CHARGE」表示(小数点以下%表示なし)

HVDCP_3というのはQuick Charge版のPPSのような可変電圧の規格らしいのでQC3かQC4で充電されている様子。

不可解なのは電流量で約4.5A出ていることになっていること。QCの規格にこんな数字ある?

まぁこの画面ではV数が不明だし、そもそもMi 11 Lite 5Gのバッテリーが申告している数字なのであまり参考にならないかもしれない。

 

結局この充電器は何だったのか

こちらで検証されているように、QC 3.0 Class Bのアダプタで27W充電した場合もMi Turbo Charge扱いになる。

そして充電中の表記を見ると%の小数点以下表記がない。この充電器と全く同じ挙動だ。

つまりこの充電器はQC 3.0 Class Bのアダプタである可能性が高い。

一緒に買ったケーブルと組み合わせると急速充電にならないのは謎だが、もしかしたらただのケーブル不良かもしれない。

散々ゴミ扱いしたが、きちんと動けば(33Wは嘘としても)27Wでターボ充電ができるということになり、値段を考えればそこまで悪いものでもないように思える。

 

ダメ元で返金を申請

現状、ケーブルを入れ替えれば純正充電器+ゴミケーブルでPPS無しのUSB PD充電(15W~20W)と、ゴミ充電器+純正ケーブルで27W充電ができることはできるが、やっぱり純正33W+27Wの組み合わせで使いたい。

そこでAliexpressの注文履歴からOpen Dispute(紛争申立)を行い、今回購入した組み合わせでは高速充電すらできない旨を伝えて返金を希望してみた。

もしかしたらケーブルを交換するだけで上手くいくのかもしれないが、話がややこしくなるので一旦は余計な情報抜きで事実だけを伝えてみる。

結果が出次第、このページに追記したい。

 

QC充電ならケーブルに拘る必要ないのでは

何度か繰り返しているが、付属充電器で33W充電をするには純正ケーブルが必須(USB PD用のピンが独自追加されている為)。

しかし、今回買った充電器はQC 3.0 Class Bっぽくて、もしそうであればUSB PDのピンは不要なはず。

ということは純正ケーブルに縛られる必要はなく社外ケーブルでもいいのでは...?と思い100円ショップの適当なケーブルを挿してみたところ

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普通に27W充電できるやんけ!!!!

ということで、単にセットで買ったケーブルが不良品だったというオチ。

色々と遠回りをしたが、結果としては27W充電器を1000円で手に入れることができたので満足。

さらに社外ケーブルが使えたのは嬉しい誤算。純正品ではケーブルが短くて不便だった枕元にこの充電器を設置し、今まで使っていた純正品は職場のデスクで使うことにした。

 

謎にこだわりのあるゴミケーブル

あのゴミケーブルは純正充電器と組み合わせた時にPPS充電できなかったことからパチモノの疑いあり。

そのくせ、純正そっくりの「第5のピン」は再現してある手の込みよう。

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このピンを見て当初は純正ケーブルだと勘違いしたが、肝心のPPSが機能していないのでただのダミーかもしれない。

もしくは、実は純正品だが運悪く私が不良品を引いてしまっただけの可能性もゼロではないが、もう社外品が使えることが分かった以上、更に購入して追加検証するメリットもないので忘れることにする。

あ、もしかして充電器自体もパチモノではなく型番MDY-11-EF純正30W充電器のOEM品だったり?

純正30W充電器でも小米9 Proを8.77V,3.07A=27Wでターボ充電できるらしいし、スペック的には合致する。

発送伝票にも「小米公式」って書いてあったしw

でも33Wは明らかに嘘だしやっぱり怪しいよなぁ。

 

追記:Xiaomi 11T Proの場合

Xiaomi Mi 11 Lite 5Gがお亡くなりになってからはXiaomi 11T Proを使っているのだが、こいつも社外充電器の対応にクセがある。

カカクコムのスレッドを見ればわかるように、充電器によっては27Wしか出なかったり、充電器のMAX性能が出たり。

色々なレビューを見ているとBaseusの充電器が評判だったので65Wのを買ってみた。

確かにMi Turbo Chargeで充電はできるのだが、スピード的に27Wか33Wぐらいしか出てなさそう。

どうやら急速充電するにはPPS対応のUSB PD充電器が必要らしい。

手元にあるいくつかのUSB PD充電器を使って充電をしてみたが、USB PDのオプションであるPPSに対応した充電器であれば驚異的な充電速度を確認できた。PPSは、電圧と電流を充電器が制御しながら充電を最適化する規格で、無駄になる電力を抑制し発熱も抑える。

100WのUSB PD充電器の場合、PPS非対応機では1%スタートで53%に達するまでには52分間かかったが、PPS対応機では7%スタートから94%に達するまでに15分しかからなかった。

【山田祥平のRe:config.sys】スマートデバイス充電の新しい当たり前 - PC Watch

一般的にXiaomiと相性が悪いといわれているAnker製の充電器でも、例えばPPSで65Wまで対応と明記されているこちらの製品は

レビューで「Xiaomi純正の67W充電器より若干遅い」ぐらいであると書かれている。

ただ、「PPS対応」と謳っている商品でも詳細が公表されていなかったり、「PPSは33Wまで」とか小さく書いてあったりするので、選定の際は目的の容量(65Wとか100Wとか)までPPSが対応しているかどうかを確認してから買う方がいいだろう。

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