USB充電器の間に繋ぐだけで電圧電流を測ったり、充電モードを調べたり、電源ONからOFFになるまでの間に通った電気の量を調べることができる機器。
手持ちのモバイルバッテリー残量の計測、スマホ充電時のQCモード確認のために購入した。
見た目がなかなかごつい。実は横から見ると基盤むき出し。
静電気でショートしそうなので元々はこういうストレートタイプを買う予定だった。
これならプラスチックに入っていて安心なんだけど、USB type-Cも計測できた方がいいかなと思い直しUM34を選択した。
Bluetooth経由でデータを取得できる「UM34C」というモデルもあったが、そこまで細かいデータは要らないので安い方にした。
なお、Amazonを見てみると似たような商品が沢山。
性能も値段もピンキリのようだけど、何が良いのかわからないのでとりあえず一番安い物から攻めることにした。用途的にはこれで十分だし。
シンプルな構成
窓付きの缶に入って到着。電子部品の塊なので外からの衝撃に強いパッケージは安心感があってよい。
缶を開けるとQRコード付きの紙が一枚。それを引っぺがすとスポンジに包まれた本体とご対面。
耐衝撃性に優れているのは嬉しいだけど、このスポンジがなかなか硬くて取り出すのに苦労した。
三層の基盤構成で、その間からボタンやUSB端子が飛び出している。クリップなどの金属片が入り込まないように気を付けなければ。
使い方は非常に簡単で、計測したいラインに噛ませるだけ。試しにUGREENのQC対応充電器に繋いでみた。
この充電器、HUAWEI Honor9で急速充電ができる「HUAWEI FCP」に対応しており非常に重宝している。QCにも対応しているので先日購入したRedmi Note 7 Proでも急速充電ができた。
上の写真でも通常5Vのところ6.44V/2.6A出ているのである急速充電ができていることがわかる。なんでこんな中途半端な電圧なのかは謎。大丈夫なのかな?
肝心のモバイルバッテリーは
さてさて、元々の目的だった「モバイルバッテリーの残量測定」をやってみた。
まず計測したのは「ANKER Astro M2 7800mAh」という骨董品。Amazonの履歴によると2013年12月に購入しているので、約5年半経過している。
説明書にはエネルギーロスが30%あると書かれていますので、電源変換効率は70%ということになります。スマホ側でも充電ロスがありますから、実効変換効率は60%と思われます。つまり、7,800mAh×60% = 4,680mAh ですね。
変換効率を考えたら4,680mAhが実容量となるそうだ。これがどこまで劣化しているか確かめたい。
接続は簡単で、モバイルバッテリーとケーブルの間にUM34を挟むだけ。
このままスマホなどを充電し続け、残量を使い切って電源が落ちたら終了。次回電源投入時に総消費電力が表示される。
左下の赤い文字で3473mAhと表示されたので、公称値の74%の容量が残っていることになる。
昨今の大容量スマホを充電するには心もとないが、5年使って3/4残っていれば上々だろう。
更に一つテストしてみる
手元にもう一つ「TESSAN 5200mAh」というモバイルバッテリーがあったので、それでもテストしてみる。
かつてTESSAN DIRECTが販売していたもので、在庫処分品を600円で購入したものだ(今は商品ページごと消滅)
小型モデルなので5,200mAhと少な目。これも変換ロスを60%と想定すると、最大容量は3120mAhになるはずだ。早速満充電して計測してみた。
前回同様モバイルバッテリーにUM34を接続し、空になるまでスマホを充電。
充電が終わったことを確認したら電源を入れて確認...したのだが、7mAhと表示されている。
どうやら充電が終わって力尽きた後、ちょっとだけ回復してまた充電が再開されてしまうようだ。UM34は通電と同時に電源が入る仕様のため、計測直後にまた通電すると計測結果をリセットして新たに計測を開始してしまう、ということだと仮定。
もう一度トライしても同じ結果。これは困った...満充電も放電も結構時間がかかるのに。
文句ばっかり言っても始まらないので三度目の正直。ほぼつきっきりで監視しながら計測した結果、3252mAhという結果が出た。予想以上の数字だ。2017年12月購入なので2年半。まだまだ使えそうだ。
Qoo10の100円モバイルバッテリー
最後にテストするのが、Qoo10というeBay傘下のショップが100円でばら撒いていたモバイルバッテリー。
「指先に乗るほど小さいのに6800mAhなんてびっくり!」...いやいや寸法を画像加工しちゃうってなかなかアカン気がするぞ。まぁ100円だから文句はないけどさ。
急速充電にはあまり期待できないけど、カバンの中でのんびり充電させるぐらいのつもりでいれば不便はしないだろう。
ということで茶封筒にクッションもなしで届いたのがこちら。かなりプラスチッキー。
裏にはモデル名、容量、仕様。会社名。5V/2.1A出力ができれば十分だろう。
パッケージには名古屋の住所が書いてあった。日本語の文章も明らかにおかしい点は無かったので、ちゃんと日本の会社が監修してパッケージを作ったのだろう。
ということでこいつも満充電後に計測。
測定結果は・・・
...点滅してる赤字を見事に撮り逃しとるやん!意味ねぇ!!念のため2枚も取ったのに両方とも撮り逃してるとか・・・
と無様な姿を曝した所で...結果は3138mAhでした(別途メモしてた)
6800mAhの60%だと4080mAhぐらいにはなるはずなんだけど、すでに劣化しているのか容量詐欺か。本体のサイズからして6800mAhというのはちょっと無理があると感じていたが予想通りだった。
ということで
手持ちのモバイルバッテリーの実容量はどれも3000mAhちょいぐらいしかないことが分かった。何とも中途半端な容量...スマホ1回分を充電するにはちょっと足りない。
けどまぁ見方によれば、必要に応じて何個持っていくか調整しやすいとも言える。使うかどうか分からないのに26800mAhのクソデカモバイルバッテリーを持ち運ぶような真似は極力したくない。
普段は一つ鞄に忍ばせておいて、長旅の時や利用機会が多そうな時は追加で持っていくようにすれば足りなくなるようなことは無いだろう。充電の管理がちょっと面倒くさそうだけど。
今回はUM34を主にモバイルバッテリーの実容量計測の為に使ったが、急速充電器による充電効率の確認や充電モードの識別、ケーブルの確認もできるので、少しずつ使い方をマスターしていきたい。
コメントする