【2018年4月】WeChat Pay(微信支付)が有効化出来なくなったけど力業で有効化した話

■現金も使えないこんな世の中じゃ POISON
中国で広く欠かせない存在となっているモバイル決済サービス。都市部ではもはや現金を使っている人はお年寄りか田舎者ぐらいだとか。

1月に西安に行った時は、「現金?釣りが無いからダメ」と言われて土産が買えなかったり、若者に「現金使ってるなんてダサい」と言われるほど浸透していることに驚いた記憶がある。

そのモバイル決済サービスの中でも『WeChat Pay(微信支付)』は、ほとんどの店で対応しており、今度中国に行くときに試してみようと思っていたのだが...どうもそう簡単ではなくなってしまったようだ。

wechatpay.png

 

■登録方法はそんなに難しくない...らしいのだが
詳しい使い方は下記ブログをみて欲しい(検索すれば他にも沢山ある)。少々手間がかかるが、日本人でも登録ができるとのフレコミだったので試してみた。

【2018年最新版】日本でWeChatPay微信支付を開設する方法 - 中華ライフハック
WeChatPay(微信支付)の登録方法。日本のクレジットカードでもチャージできる? | たびハック

<登録の方法>
方法①既にWeChat Payが有効な人からお金を送ってもらう
方法②PocketChangeのWeChat Pay用のバーコードを読む
方法③最新版のWeChatなら、「マネー」→「お金を受け取る」をタップ

上記①~③どれかのアクションを実施すると、本人確認のため中国の銀行のカード番号を入力する画面が出るが、ここに日本のクレジットカードの番号を入力しても有効化できるらしい。

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「中国本土のもの」と注意書きがあるが、日本のクレカでも登録できるとの情報だ。

 

■日本のクレジットカードが使えなくなった
のだが、日本のクレジットカード(VISA/Master/三井住友銀聯)を入力するも、「please add a bank card subscribed with mainland china id card to complete real name authentication. 」とエラーメッセージが出て進めなかった。
上で取り上げられたブログのコメントを見る限り、どうやら中国のカードでしか受け付けられなくなったようだ。

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無念なお知らせ。「中国で発行されたカード番号を入力しろ」とのメッセージである。

Twitterの過去の投稿を追ってみると、どうやら3/17~3/25あたりでルールが変わったのか、使えなくなったという投稿が見つかる。これは困った。
気軽に日本のクレジットカードが使えるのがメリットだったのに。

 

■残された手は、中国に行って銀行口座開設しかない
中国の銀行カードが無いとダメなら、作ればいいじゃん。ということで中国の銀行口座を取得する方法を検討してみた。
これもネットにたくさん記事があり、大体は「パスポートと中国の携帯だけでOK(中国語の理解は必要)」と書いてあることが多い。

だが、今は状況が変わっているようだ。
こちらのサイトを見ている限り、つい最近法律が変わって外国人向けの銀行口座開設の要件が非常に厳しくなった様子。

外国人の銀行口座の開設について、最近になって、異常に厳しくなりました。パスポートも勿論、そのほか、一年以上の滞在ビザ、現地での住所(ホテルの住所では不可)、現地の電話番号などが必要とされています。
居住書、中国での就業ビザ、場合により日本のマイナンバー提示まで求められました。

一部抜粋しただけでもこんな感じ。時期的に日本のクレカが使えなくなったことと関係してそう。

ってことでこれも無理じゃん。詰んだ。

 

■万策尽きた
日本のクレカが通らなくなり、現地銀行カードも作れない。となると外国人は本人確認の為のカードが用意できない。
「順次対応カードを増やしている」とは書いてあるので、将来的に制限が緩くなることに期待しながら現金を使うしかない。

 

諦めきれずに、もう一つの有名なモバイル決済サービス『Alipay(支付宝)』アプリをダウンロードしてみた。
alipay.png
こちらにはパスポートと自分の顔写真をアップロードする機能があったので試してみたが、やはり外国人という扱いなのかダメだった。結局中国の銀行カードを要求されるのである。
(無駄に中国に個人情報を渡しただけじゃないか!)

 

ということで、就労証明やそれなりの滞在ビザが無い観光客にとっては、モバイル決済のハードルはとても高いものになってしまった。

日本基準で考えてみたら、外国人に対する銀行の対応も同程度だと思われるので、まぁようやく中国の法整備が追いついたという方が正しいのかもしれないが。
とはいえ、利用者側としてはせめてプリペイド式など、銀行口座がなくても使える仕組みが欲しい所である。

 

■それでも使いたい...禁断の方法
それでもWeChat Payが使いたい。その一心でもがいていたところ、悪魔のささやきが...。

そう、知り合いの中国人が「自分の使ってない口座のカード番号を教えてあげよう」と申し出てくれたのである。
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中国でも有名な交通銀行。西安に行った時も、現金を引き出すのにここのATMにお世話になった。

 

確かに中国の銀行カード番号とカード所有者の本名さえあれば登録は完了する。というかした(銀行に名前の照会が行くので、あくまでもカード所有者の名前を入力する)。
教えてもらった番号と名前をWechatアプリに入力したら、「钱包」機能が有効になった。
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■有効化は出来たが、リスキーすぎて絶対におススメしない

法的なリスクとか度外視だからね。こっちもあっちも何を言われるか分からんよ。

一応、口座の開設も管理も中国人の知り合い本人がやっているので、飛ばし口座扱いにはならないとは思うが...その口座に外国人がモバイル登録してるなんて知られたら面倒なことになる可能性は十分にある。中国国内の法に反している可能性もある。

 

どうしても気になるのであれば、機能を有効化した後、銀行カードの登録を削除してみるといいかもしれない(また無効になるのかな...不明)
ただし、銀行口座を消せば当然ながらお金のチャージは出来なくなる。本人確認方法が3点未満のアカウントは、通算で1000元までしか送金できないはず(※)なので、早々に使い物にならなくなってしまう可能性がある。

(※)支付宝などは身分確認情報に応じてI類、II類、III類の3ランクに分けられ、ウォレットに限度額が設定されることに。II類は年10万元、III類が年20万元の利用まで。I類は期間関係なく1000元で利用不可。銀行口座経由なら制限外。
けろっと氏Twitterより。
(※)その身分確認方法ですが、電話番号・身分証・銀行口座・列車チケット購入・光熱費払いなどで行い、これらからII類は3件、III類は5件必要。外国人は身分証が無いので、II類に昇格するには銀行2口座登録が一番簡単ということです。
けろっと氏Twitterより。

 

■こっそり使うしかないか
ということで、今の所はこの口座を使用させてもらって、そこの残高から決済することにする。口座残高から直接決済する場合は上記1000元制限は適応されないからだ。

なお、PayForex等のサービスを使えば、日本に居ながら口座への入金もできる。
まぁ日本人は現状日本ではWeChat Payを使えないので、日本から入金するメリットは少ないが...。それに、送金履歴等で足がついて変に詮索される可能性もある。

 

今の所、中国に行く時は現金を持って行って、滞在の間に必要な金額だけをこの口座に入れさせてもらおうと思う。
現金で入金する分については不自然ではないから足もつかないだろうし、その時の滞在で必要な金額だけを入金すれば口座凍結や持ち逃げが発生してもリスクも最小限に抑えられる。

使い切らなかったお金は口座に残しておいて、次回の足しにするか、お礼として口座の持ち主にシェアしてもいい(ちょっとお金が足りない時は使っていいよ的な)。

 

■一過性のものだと思いたい
そんな感じでまぁ、危ない橋を渡ってWeChat Payを有効化した話。
正直な話、そのうちAlipayが日本向けサービスを開始するはずなので、近い将来、今みたいな抜け穴的利用法ではなく、もっと真っ当にこれらのサービスが使えるようになるとは思う。

今はその切り替わり時の一過性のものだと思うので、直近急がない人は焦らずに待った方がいいのではないかと。不便なのは確かだが、まぁ現金も使えないことは無いし。不便だけど(強調)。それに臭いし破れてるし偽札が混ざってるし面倒くさいし。なぜか同じ価値の紙幣と硬貨が両方あるし。やっぱ早くしてくれ。

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